2012年2月29日 21:13
パリの街
東京デザインオフィスの荒川です。

サンジェルマンデプレからメトロで四つめJUSSIEUで降り、
ジュシュー大学の脇を通り過ぎるとジャンヌーベル設計の
アラブ世界研究所が見えてきます。ジュシュー大学難しそ
うな構造に見えます。
虹彩のようなパネルが連なっているとても印象的な外壁です
アルハンブラの装飾パターンに酷似しているという絞りのよう
なメカは、実際に太陽の光を調整しているのですが、実は
あまりうまく機能していないようです。
見学に来た人に動いているところを見せていると故障して
してしまうという話がどこかに書いてありました。
しかしこのメカがすべての壁についているわけで、一体いくら
掛かったのでしょうか。
最上階のレストランで昼食をとろうと思ったのですがちょっと
高いので、下の階のカフェテリアに入りましたが、味はそれ
なりでした。

レストランのある屋上からはノートルダムがよく見えます。
ダイヤフラム越しに入った光が室内でどんなふうに見えるの
か非常に楽しみにしていたのですがおもった程の効果は感じ
られませんでした。
ガラス張りの階段室からはこんな風に見えます。
もう少し光が強い時に入るとまたずいぶん違って見えるのだ
と思います。夏の昼ごろに来てみたいですね。
これは以前代々木公園にあったザハハディドによるシャネル
モバイルアート?
内部にも入って見たかったのですが家族もいるし予定外の
行動ができるような状況でもなく、スルーしてシテ島の先端に
見えているノートルダムへ向かいました。
シテ島へはアルシュヴィシュ橋をわたって行きますが、橋には
南京錠がたくさん付いています。ここでカップルが一緒に鍵を
かけると結ばれる的な話があるようです。こういう場所、観光
地にはよくありますね。
やはりノートルダムは存在感がありますね。ここに建ち続けて
きた時間が存在感につながっているような気がします。
こうしてみると都庁はやはりノートルダムですね。あと何十年
かして、こういう存在感を持つことができるのでしょうか。


ステンドグラスは言うまでもなくきれいです。
上に上がりたかったのですが、結構待つようなのであきらめま
したが、一階部分にもガーゴイルがたくさん並んでいました。

2012年2月22日 10:34
パリの街
東京デザインオフィスの荒川です
パリにいってからすでに一カ月半が経ってしまいました。
少しでも記憶が残っているうちにブログに残すことで記憶を
定着したいと思っていますが、なかなか進みません。
今回は凱旋門、次回はノートルダム周辺、最後にコルビジェ
で終了予定です。
ラビレット公園からメトロで凱旋門へ行ったのですがシャルル
ドゴールエトワールの駅ではなく一つ手前のテルヌ駅で降り
食事をしてから歩いて行きました。

この方向から見ると凱旋門は真横から見る形になりよく見か
ける写真とはずいぶん違って見えます。
12本の道が一か所に向かって集まっていくような場所。
東京にはないですね。
途中こんな店や
こんな店も。インテリア関係のショップはたくさんあるような
気がします。

凱旋門のまわりは車がぐるぐる回っているので、中に入る
には地下を通って行きます。

真下から見上げても存在感があります。
ここもライムストーンでしょうか。
上に上がるにはこうやって螺旋階段を上がっていきます。
ガウディのサグラダファミリアもこんな感じですね。
こういう構造になっています。最上階には美術館ではあり
ませんが、お土産やというよりはミューアムショップがあり
ます。街そのものをアートして見る場所なんでしょうか。
メインの都市軸になっているのはもちろんシャンゼリゼ大通
りです。この軸の先にはルーブルがあるわけですが、手前
に大きな観覧車があります。ちょっと邪魔な気がしますが、
楽しげではあります。時間があれば観覧車の上から街を見
てみたい気もします。
シャンゼリゼが凱旋門を貫通した先にはグランアルシュ
新凱旋門が大きな口を開けて建っています。
まわりには超高層のオフィスビル林立しています。高さが
抑えられ古い建物がたくさん残されている市街地とはまっ
たく違う表情を見せています。ビルの塊の中にあいた大き
な穴、軸線の先にヴォイドがあることで、ここの風景が特別
なものになっています。
なんとなく新宿副都心という感じもします。東京も超高層が
建つエリアを少し限定していたほうがよかったのかもしれま
せん。
先日旭硝子さんの招待で新丸ビルの上階から皇居、麹町
の先にある超高層ビル群を見る機会がありましたが、この
ときの景色に重なります。穴はありませんが。
話は戻りますが、このグランアルシュよく見ると軸に正対して
いないですよね。意味ありげです。
対面にあるルーブルのピラミッドがこの軸に対して約6度振
れて建っているようなのですが、それに倣って新しいゲート
も6度振って建てているという話とか地下鉄が下を通ってい
て構造的にこうなっているという話があるようですが構造的
な問題でこうしておるけど何か理由がほしくてこんな話になっ
ているような気がします。
以前事務所があった渋谷の宮益坂を上りきったところにあ
る日赤渋谷ビルもちょっと似たような状況で、足元に銀座線
が入り込んでいました。上から見ているととても不思議でした
が、やはり建物を支える杭や柱の 位置にかなり苦労してい
る感じのプランでした。
また話が脱線してしまいました。
グランアルシュ、ただのモニュメントかと思っていたのです
が、実は巨大なオフィスビルなんですね。ますます面白い
です。また行く機会があったら上に上がって凱旋門方向を
見てみたいです。
建築家の北山恒さんが、代官山にできた大人蔦谷の
プロポーザルコンペを紹介している本の中で、パリとニュー
ヨークと東京の成り立ちを比較しています。
パリは1852年から20年の間にオスマン(ナポレオンの時代)
が巨大な権力で作った「city of monarchism(君主主義)」
ニューヨークは1920年から10年くらいで、グリッドで出来た
街の中を資本家が自由に作っていいというルールの中で
出来た「city of capitalism(資本主義)」。
東京は180万人の地権者や地主がいて、個々の最適解を
求めて複雑に変化している「city of metabolism(新陳代謝)」
の街だ。というようなことをいっています。
とても分かりやすい表現でしたが、こうしてみるとパリが
「city of monarchism」 だということが非常によくわかります。
まわりを見るとモンマルトの丘の上のサクレクール聖堂。
とてもちいさくですが、ノートルダムも見えます。
南にはまじかにエッフェル塔があります。この景色、ほかの
どんな景色よりもパリらしい気がします。鉛色の空がとても
よく似合います。
凱旋門を降りてシャイヨー宮からエッフェル塔へ向かいまし
た。
ほとんどお上りさんコースです。どこの国の人かわからない
たくさんの人たちが、みな同じようにエッフェル塔を持ち上げ
ているようなポーズをとって写真をとっています。

エッフェル塔の頂部ってこんな形なんです。いかにも電波が
出てますよと言っているような形です。
塔の足元は抜けているんですよね。ここでもシャンゼリゼ
とは別の軸線が強調されています。東京タワーのように
足元に別のビルがあるより、塔の形が際立ちます。
足元が抜けているということは、下のほうはエレベーターは
斜行して上がっていくことになるんです。人が多く、時間もなく、
今回は上に上がるのはあきらめました。
しかしいまだにこれだけの人たちが集まってくるような建物と
いうか街を含めた建物の価値というのはすごいです。
高さでは圧倒的にエッフェル塔を超えているスカイツリーは
エッフェル塔の存在感を超えることができるでしょうか。
鉄骨も構造と装飾が一体となり、とってつけたような装飾
が付いている物と違い、独特の雰囲気が生まれています。
赤と白の東京タワーも悪くないですが、やはりこの風格に
はかなわないですかね。
この後、ポンピドーセンターへ行き、ほとんど何も見る時間
もないままメトロでシャルルドゴールエトワールへ戻り、
シャンゼリゼを歩いてホテルに戻りました。

夜の凱旋門は昼に増して存在感がありますね。ライトアップ
映えします。
歩きすぎで疲れました。
2012年2月21日 11:59
建材紹介
東京デザインオフィスの荒川です
直島でみた焼杉の塀が綺麗だったので白金で同じように
してみようと思い絵は描いてみたのですが、実際にはデッキ
などにも使える、もう少し厚みのあるサーモウッドの塀に
なりました。
サーもウッドは間伐材を使っていますし、熱を加えて耐久性
を増すという考え方は同じで、現代版の焼き過ぎともいえる
と思うのですが、いわゆる焼杉の塀という物も作ってみたら
綺麗だと思い、一度トライしてみたいと思っています。
材自体の単価はかなり安価なのですが、下地の組み方等で、
本当に安く出来るのかは、設計してみないと分からないので、
とにかく計画してみようとは思っています。
ネットで調べていたら出雲のシンリン共同株式会社というと
ころで扱っているようなので、サンプルを送ってもらいました。
左が炭付で右が磨きです。
炭付のほうは、見ても触っても、ほとんど炭なので、いかに
も子供が炭に棒でいたずら書きしそうな感触ですがどうで
しょうかね。どうせやるなら炭付を使ってみたいですが。
2012年2月16日 21:16
建材紹介
東京デザインオフィスの荒川です。
24年前、同期で同じ営業所に配属になった小川君は今
io designというデザインオフィスを主宰しています。
グッドデザイン賞の会場でばったり再会し、それからたまに
連絡するようになりました。
小川君に、ダンフスマを作っているユナイトボードさんを紹介
してもらいました。
ダンボールで建具や間仕切り壁を作っています。
フスマの断面は、こんな風に本当にダンボールで出来ています。
上下にライナーを設ければ、簡単に間仕切り壁も作ることが
出来ます。これだと大工工事もクロス工事も省略できるので
リフォームする場合、工事費がとても安く出来ます。将来子供
部屋を二つに仕切るというような計画を良く見かけますが、こ
れなら簡単に出来ます。とても良いと思います。
本題に戻ります。今回の主役はこちらです。
これはユーボードという商品で、見た目和紙のような紙で
作ってあるダンボールです。
http://www.uniteboard.com/lineup/uboard/index.html
このユーボード、障子ほどではないのですが光が透過します。
ショウルームに光の抜け感を確認に行ったのですが、ここは
向こう側とこちら側の明るさの差が少なく、手前の照明の反射
が大きく、写真では光の透過がうまく表現できていませんが、
とても綺麗でした。
白い枠との相性も良く、ダンボールであるとか、ローコストで
あるとかいうことではなく、単純に綺麗に見えます。
明るさの異なる二つの空間を仕切るには、とても良い素材だと思い
ます。壁の様な建具の様な大きな開口部を仕切るとき、とても重宝
しそうです。
南大塚の住宅で実際に使うことになっています。
完成したらまた紹介します。