2011年9月アーカイブ
2011年9月30日 08:16
中野区の集合住宅
東京デザインオフィスの荒川です
今年の一月にお引渡しをしたので、もうじき一年が経とうと
しています。中野区の集合住宅です。
1階と2・3階を90度ねじった様子もよく分かります。
お客様のご厚意で10月の15日午後、入居訪問会を開催さ
ていただくことになりました。
お引渡し時に完成していなかった外構もすっかり出来上
がり植栽もしっかり根付き始めているように見えました。
縦列駐車型式のカーポートも道路との間に少しだけでも
植栽が入ると表情がやさしくなります。
南隣地に建つ共同住宅のフロアーと半階づつずれている
様子もよく分かります。
北側に集合住宅としての共用の入り口があります。
集合住宅の計画にご関心のある方、ぜひご参加下さい。
2011年9月29日 21:58
三軒茶屋の住宅
東京デザインオフィスの牧野です。
以前、計画段階でご紹介した、「三軒茶屋の住宅」 の躯体がほぼ完成しました。
周囲を住宅で囲まれた中で、どうやって居心地のよい空間をつくるか?
この計画で検討してきたことが、少しずつ形になってきました。
この建物がおかれている環境のなかで、どこから、どんな光をもらうか?
いくつかの試みを、ご紹介します。

これは、南西からの外観です。南側は今はあいていますが、将来的には、
建物が建つことになる敷地です。

建物、北側の外観です。北側隣地は当面の間は、駐車場として、空地
が確保されています。3階が斜めになっているのは、第2種高度地区
という、北側斜線制限の法規制によるものです。
東西方向は、手が届くほど隣家が迫っている状況です。

これは、2階のダイニングに設置した高窓です。天井近くにあって、隣家の
屋根越しの光をとどけてくれます。
実は、この窓が、この建物の中で、唯一 南向きについている窓なんです。
南側だからといって、隣家との関係性を無視して、窓を切っても、たいていの場合、得られるものは
ありません。下手をすれば、隣家の窓と向かい合わせになって、常に締め切っていなければ
ならなかったり、防犯上の弱点になってしまうことさえあります。

東側にとった腰高の窓です。キッチンに立って、ダイニングを見たところです。
東側は隣家がせまっていますが、少しだけ、隣家が庭として使っている場所があり、
その空地にむけて、この窓は開かれています。隣家の庭の緑を借景することと
、ダイニングに朝日を取り込むために、この位置につけられています。

リビングからダイニング方向を見ています。正面の南面はほぼ閉じられていますが、
オープンスペースに開いた、窓をきちんととることで、丁度良い明るさが得られます。

反対に、ダイニングから北側にあるリビングを見たところです。
正面の小さなベランダの前の掃き出しの窓は、北をむいていますが、
前面が駐車場で、開かれているので、やさしい明るさが確保されています。
直達の日射が届かなくても、ある程度の空間があれば、方位に関係なく
きちんと、天空光がえられますし、その光は、南側のギラギラした光よりも
むしろ、やさしく、疲れない光でさえあるんです。
加えて、ここでは、トップライトで、上からの光を落としています。
北側の駐車場にも、近い将来建物が建ってしまう可能性がないとはいえないので、
そのときのためにも、将来も邪魔されること無く光を届けてくれる、トップライト
を設置しました。
トップライトからの光は、通常の窓からの光と違って、壁面に反射しながら、
目に入ってくるので、壁面のテクスチャーによって、いろいろな表情を見せて
くれます。

正面からトップライトを見たところです。今回の家具のレイアウトだと、
丁度、ソファに座って、TVボードのほうを見ると、こんな見え方をするはずです。
家の中心にある、階段に設置した窓です。上部の縦長の窓は、3階の高さにあり、
窓の外の隣家が2階建てのため、屋根越しに沢山の光を届けてくれます。
それに対して、下部の窓は、隣家が重なっているので、ほとんど光は得られ
ません。これは通風用として、設置した窓です。夏の階段に溜まる熱気を
逃がしてくれると思います。
これは、キッチンから、階段、リビングの方向を見た写真です。
階段窓からの直達の日射が、壁に反射しています。
今回はそういう素材は使っていませんが、意図して、直達の日差しを
タイル等の光沢のある仕上げで、反射させて、その揺らぎをつくることも
光の楽しみ方の一つかもしれません。

3階は、周囲の建物より、今は頭一つ飛び出ているので、十分過ぎるほどの
光が入ってきます。ここでは、むしろその制御の方法が課題になってきます。

同じく 3階の西面に設置した、「モンドリアンウインドウ」 です。
この窓には、3つの役割があります。
一つは、この窓越しに見える、街の景観を楽しめるようにすること。
二つめは、近い将来、この建物の唯一のファサードになる、西側の外観を整えること。
そして三つめは、代用進入口といって、万一の火事のときに、消防隊が、救助するため。
蛇足ですが、この「モンドリアンウインドウ」という名前、建築業界ではまったくポピュラー
なものではありません。ヘーベルハウスのスタッフが、モンドリアンの抽象画みたい・・
ということで、命名してしまったようです。すみません・・・・・。

これから、内部の工事に進んでいきます。2ヵ月後、足場が取れて、内装が仕上がって、
それぞれの窓が、どんな光を、どんな景色を届けてくれるか、今からとても楽しみです。
2011年9月24日 23:32
武蔵野市の住宅
東京デザインオフィスの荒川です
スケッチだけ紹介していましたが、7月にお引渡しはしてい
ました。外構工事が遅れていましたが、ようやく完成し、今日
為田君と確認に行ってきました。
この計画で、やってみたことで一番やって見たかったことは、
路地奥の敷地の路地部分を親世帯の庭と一体化すること
でした。お客様に一番初めにプレゼンエーションしたときに
こんなスケッチを見てもらっています。路地部分の塀を取り
払い、共有化することで、子世帯は庭の中を通ってアプロー
チしていくような感覚になり、親世帯は路地部分も含めて
全体が庭になるという感覚を持てるようになります。

もともとこんな状態でした。道路から内部を見た状態です。
完成後はこんな風になりました。まったく別の場所の様です。
同じく奥から道路方向をみた状態。
完成後はこんな風になりました。土の部分に植栽が入り、
通路脇のヘデラが際をあいまいに してくれるようになると
もっといい雰囲気が生まれてきます。
何かいきぐるしいと感じていた場所が、建築するという行為
ではなく単に塀を取り払い、アプローチと庭を一体化すると
いう操作をすることで、街の中に大きな余白が生まれたよう
な状態を作ることが出来たと思います。この通路の様な庭の
ような通路が、親子二つの世帯をつなぐ場になるということも、
何かとてもいい感じがします。
おたがいさまハウスを作って以来、こういう事はいろいろと
考えてはいるのですが、なかなか受け入れてもらえないこ
とが多いので、今回お客様に受け入れていただき、かつ喜
んでいただけていることに、とても感謝しています。
内部の写真はお引渡しのときにも撮っていたので、紹介します。
これはお引渡しの時のリビング、まだ家具は入っていません。
メインの壁には当初エコカラットとかタイルとかアクセントになる
ものを貼りたいという要望があったのですが、アアルトばりに
レンガの上からホワイトの塗装をするというのをやっています。
プロヴァンス風の住宅を作っているネイチャーデコールさんも
よくやっている手法です。以前見学に行った横浜アパートメント
で白い壁を作りたいときに、白いサイディングを使わずに、わざ
わざグレーのサイディングにホワイトの塗装をしていましたが
意味合いは近いのかも知れません。ただ元がレンガなので、
サイディング等とは違い、そのままでも十分に綺麗なことは
綺麗なののですが。
キッチンを中心にリビングとダイニングをL型にレイアウトして
います。
間接照明は多用しています。ここは寝室の手前の通路と書斎の
間の書棚を置く壁 ですが、その上に間接照明を入れています。
こういうやり方、最近は常套句になっています。
この部屋にも間接照明を入れていますが、ここは少し意味合い
が違います。この部屋の天井は夜かえってくるときにアプロー
チ部分からずっと見えているので、天井面が明るく見える様
にするために計画したものです。
天井の穴はちょっと邪魔な感じですが、ここから小屋裏の収納
に上がるようになっているので、これでいいんです。
階段を上がったところは壁面に綺麗に光が広がるような計画
にしてあります。
接道はしていないのですが、ちょうど裏側の道が敷地に刺さる
ような位置にあるので、ここに向けて書斎の窓を設けています。
始めに敷地とその周りの環境を注意深く読むという作業は
とても重要です。
裏の道路からはこんな風に見えています。
今日も室内を見せてもらいました。
お客様が一番要望されていた、朝日の入るダイニング。
とても気持ちがよさそうな空間になっていました。これは9月
24日の午前10時くらいの様子です。
レースのカーテン越しに綺麗な光が入りこんでいます。
レースのカーテンはとても綺麗ですね。窓を開けると、見えな
いはずの風もレースのカーテンを通じて視覚化されますし。
ソファに座るとこんな風に見えます。最後にお客様がご自分で
納得いく形でウッドデッキを作りたいということで、今はまだ無い
のですが、デッキが張られるとさらに空間に広がりが生まれて
くるはずです。
リビング全体はこんな構成です。新設したソファの周りに
ビンテージの一人用のソファが二つ置いてあります。
これはおじい様が使われていたカリモクの椅子を孫に当たる
お客様は引き継がれたものです。ナガオカケンメイさんでは
ないですが、こういうものを大切に長く使うというスタンスと
その考えに着いてこれるデザインというのは、気持ちがよい
ですね。
階段室を下から見上げてみました。二つの窓から入ってくる
光が階段室内に綺麗に溜まっていました。
玄関に準備していた舵を固定するチークの棒にも、本物の舵
がしっかりと設えられていました。設置位置、神業の様です。
機会があったらぜひ見ていただきたい住宅が完成しました。
2011年9月24日 21:00
東京デザインオフィスの為田です。
岩井とお手伝いしていた足立区の住宅が完成しました。
岩井が撮影した写真です。(岩井の視点ということですね。)










2011年9月17日 21:02
カテゴリを追加
東京デザインオフィスの牧野です。
この9月に完成予定の 「南小岩の賃貸併用住宅」 をご紹介します。
JR小岩駅から、徒歩7~8分、商店街から一本中に入った、閑静な住宅街、
賃貸併用の3階建ての計画です。
敷地約150坪、建物延面積約200坪の大型の計画で、1LDK 6戸、2LDK2戸
プラス自宅という構成です。
自宅は1階に玄関だけがあり、居住スペースは、眺望のいい、3階にあります。
敷地は西側道路で、間口に対して、奥にとても長く、しかも、奥へ行くほど、
間口が狭まくなっているため、建物もそれに合わせた形状になっています。

賃貸併用住宅の基本計画では、自宅部、賃貸部のアプローチの分け方、関係性が
とても重要なファクターです。
西側道路から、最も目立つ中央に賃貸部のアプローチ、エントランスをとり、
自宅へのアプローチは、そこから直接見えない位置に、北向きにとっています。
自宅の玄関にも、深い軒を設け、雨の日の使いやすさだけでなく、この建物の
ボリュームに負けない、建物の顔としての重みを与えています。
少し高さを高目に設定したタイル張りの門塀や、玄関へのアプローチを埋める、植栽が、
より一層建物を引き立たせてくれるはずです。外構の完成が今から楽しみです。
、
また、賃貸部エントランス上の2層のベランダは、この建物のファサードの
ポイントになっています。
スケッチを元に、お施主様とともに、いくつかのシュミレーションの中から決めた、
シンプルで、力のある外観です。


賃貸部各戸への通路は、エントランスの壁に囲まれた、少し暗い中廊下から入って、
外階段のところで、一気に開放され、緑のアクセントウォールのある中庭空間に続いていきます。

自宅を含め、各住戸は、東西に長い立地を生かして、素直に南面させています。
さすがにこの規模になると壮観です。

一方、内部は、かなりゆったりとしていて、賃貸物件の多い立地の中で、
将来に渡って、競争力のある間取りになっています。この競争力が、安定的な
賃貸経営の基盤になるはずです。
2LDKの内観

1LDK対面キッチンより

インテリアも画一的でなく、ほんの少し手を加えることで、豊かなものになります。

半年以上かかった、この建物も いよいよ完成です。
今回、お客様のご厚意で、
「完成直前のオープンハウス」
9月23日(金)、24(土) 10:00~17:00
を、させていただけることになりました。
賃貸併用住宅をお考えの方には、きっと、ご参考にしていただけると思います。
是非、ご見学にいらしてください。
2011年9月11日 18:45
白金台の二世帯住宅
東京デザインオフィスの荒川です
今日現場公開に行ってきました。
来ていただいたお客様にも、東京デザインオフィスの計画の
進め方や、周辺環境に対する考え方、この場所で、なにを
考えていたのかということもしっかり伝えることが出来たよう
な気がします。
途中タタミコーナーから中庭に向けてあまりも気持ちのよい
風が連続的に流れていて、ついうとうとというよりグーグー
寝てしまいました。
写真には風はうまく写らないので、うまく伝わらないのが
残念ですが、カーテンがあれば、風で動いているカーテン
は写るのですが。狛江市の二世帯住宅ではそんな写真
が撮れたので近いうちに紹介します。
風の流れが心地よさにこんなに影響するのかと再認識し
ました。
2011年9月10日 23:46
白金台の二世帯住宅
東京デザインオフィスの荒川です。
お客様のご厚意で、明日白金台の二世帯住宅の完成直前
現場を公開させていただくことになっています。
敷地は路地の奥。かつ道路から1.5mくらい高い土地なので、
通路部分を階段で上がっていくようなアプローチになってい
ます。

1.5mの高低差を車椅子でも上がれるようにというちょっと難しい
希望をどうやってかなえるのか。いろいろと考えて打ち合わせを
しました。当初仮設の階段を作っておいて、実際に車椅子の対
応が必要になった段階で仮設の階段をはずして段差解消機を
設置するという案が有力でしたが、やり直したりというのも大変
なので、車椅子のティッピングレバーを踏んで介護者が段差を
乗り越えていくというやり方があるので、それが連続的に出来る
ようなステップの巾を最初から作る方向で計画をしました。階段
の巾が広すぎて普段はちょっと歩きにくい感じもあります。必ず同
じ足で暖を乗り越えていくようなリズムになります。
二階には路地のどんつきにあたる場所に書斎を設けてあります。
逆に内部からはパースペクティブな見通しのきく場所になります。
阿佐ヶ谷にDON TSUCCHIというイタリアンのお店があ
りますが、この間口一間のレストランの二階席もまったく同じ
ような構成の空間になっています。
東京の様に密集した状況の市街地では、決して恒久的な物
では無いのですが、周囲の住宅の建ち方そのものが少しづ
つ変化していく環境であり、その状況をよく把握して計画を進
めていくということが非常に重要なプロセスだと思っています。
一つ家が出来上がると今度は其の家自体が新たな環境とし
て周囲に影響を与えていく存在になるわけです。
奥の敷地の本体は南を2mをきるくらいの擁壁に、東は出来
たばかりの三階建ての住宅に、西側も大きな建物に囲まれ
るような状態で、唯一南東方向と、北西方向の空は捕まえる
ことが出来ます。
こんな状況の中でどういう空間を作っていけば気持ちの
よい場所が出来るのかということを考えていくわけです。
唯一少し開けている方向にまとまった空間を設けてその
中庭のような空間を取り完込むような形で居室を配置し
ていきます。この中庭には デッキを張って、室内との連続
させることで、室内と屋外を混ぜ合わせるような関係をつ
くります。気持ちよい場所を作るうえでの常套手段です。
さらにキッチンに近い場所にすることで、より快適な空間
になって行きます。

キッチンの裏は東側のはずです。
これは午後3時くらいの写真です。食器棚上の窓、東なのに
何でこの時間にこんなに光が入り込んでいるのか、違和感を
覚えたので窓を開けてみると最近となりに出来た三階建ての
住宅に西日が反射して入り込んでいました。
こういう反射光も環境を読み込んでいく上では、非常に重要
です。もちろん、この建物が無ければ東からふんだんに朝日
が光が入り込んでいたはずですが。
西側はどうしても暗所になってしまいそうだったので、スカイライト
を設け、その下は光を受ける壁を大切にし、一日中安定した光が
入る場所としてリビングの居心地良さを担保していきます。
もう一つ較的空きのある北西側にも、開口を設けここからの光と
スカイライトからの光でリビング空間を成立させています。
二階には大きなベランダがあり、ここに面している空間の中で
は唯一洗濯場がベランダと直接出入りが出来る場所としてい
設計しています。
便利そうでちょっといい感じです。
明日は13時から17時まで現場にいる予定にしています。
もう当日ですが、興味のある方は、事務所まで連絡下さい。
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