計画中の住まい

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国分寺の住宅(二重外皮の家)

2012年2月18日 22:16 カテゴリを追加

  東京デザインオフィスの牧野です。

 

今、計画中の  「国分寺の住宅」   をご紹介します。

国分寺の一種低層地域に建つ3階建て の住宅です。

 一種低層地域はもともと、2階建ての低層の建物に誘導しようという地域ですから

3階建を計画するには、当然、キビシイ日影規制等をクリアしていかなければなりません。

 

今回の計画では、高台の立地を活かし、かつ屋上で天体観測をしたいというご主人の

夢の実現や、各階のゾーニング計画の必然性から、3階がどうしても必要でした。

 

配置.JPG

 北と西が道路で、南と東は2階建ての隣家がかなり接近して立っています。

特に南側はアパートで、外廊下、出入り口が計画地の方をむいています。

西側道路の反対側は大きな一軒家で、手入れのされた庭木を借景できそうです。

 

      そんな条件のなかで・・・・、

日影規制をクリアし、かつ、車を3台止めるという条件から、建物を敷地の南側いっぱいに

配置する計画としました。

  隣家が迫っている東側は通風のための窓を一つだけにして、壁で閉じています。

 

 

東 005.jpg

 

問題は南側です。

  光は欲しいけれども、プライバシーは守りたい。

この二つを両立するために二重の外皮で囲われた光庭 をつくることにしました。

 

上から 007.jpg

 模型の下側が南です。3階から1階までつながる、2つの吹抜けが、下階の

部屋に光を届けてくれます。

   二重壁は光の反射を考えて、ヘーベルハウスで一番白い色にする予定です。

 

内部の開放感とは対照的に、南側の外観は、壁で覆われることになります。

 

南 010.jpg  デザインと通風と、光の変化を楽しむために、一列のスリットをいれていますが、

ほとんど真っ白い箱に見えると思います。

 たまたま、今、ヘーベルハウスのCMで、町の中に唐突に  白い箱  があるバージョンを

やっていますが、あんな見え方かもしれません。

 

 西側は、道路向かいの素敵なお庭を借景させていただくために

ベランダを設けて、この建物で唯一、外に対して開いています。

 

 立面.JPG

 

  南西からの見え方はこんな感じです。

 

南西 003.jpg  高台に立ち、かつ周りに3階がないので、この屋上からの眺めは

すばらしいものになると思います。

  床面積30坪弱で、決して大きくはありませんが、この 白い箱 は、きっとこの街の

ランドマークになるでしょう・・・・・今から完成が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南小岩の賃貸併用住宅

2011年9月17日 21:02 カテゴリを追加

 東京デザインオフィスの牧野です。

 

この9月に完成予定の    「南小岩の賃貸併用住宅」  をご紹介します。

 

JR小岩駅から、徒歩7~8分、商店街から一本中に入った、閑静な住宅街、

賃貸併用の3階建ての計画です。

  敷地約150坪、建物延面積約200坪の大型の計画で、1LDK 6戸、2LDK2戸

プラス自宅という構成です。

自宅は1階に玄関だけがあり、居住スペースは、眺望のいい、3階にあります。

 

敷地は西側道路で、間口に対して、奥にとても長く、しかも、奥へ行くほど、

間口が狭まくなっているため、建物もそれに合わせた形状になっています。

 

 

配置図.JPG

 

 賃貸併用住宅の基本計画では、自宅部、賃貸部のアプローチの分け方、関係性が

とても重要なファクターです。

西側道路から、最も目立つ中央に賃貸部のアプローチ、エントランスをとり、

自宅へのアプローチは、そこから直接見えない位置に、北向きにとっています。

 

 

AP玄関.JPG  

 自宅の玄関にも、深い軒を設け、雨の日の使いやすさだけでなく、この建物の

ボリュームに負けない、建物の顔としての重みを与えています。

少し高さを高目に設定したタイル張りの門塀や、玄関へのアプローチを埋める、植栽が、

より一層建物を引き立たせてくれるはずです。外構の完成が今から楽しみです。

 

 

自宅玄関.JPG

  また、賃貸部エントランス上の2層のベランダは、この建物のファサードの

ポイントになっています。

スケッチを元に、お施主様とともに、いくつかのシュミレーションの中から決めた、

シンプルで、力のある外観です。

 

 

ベランダ.JPG

 

 

全景.JPG

 

  賃貸部各戸への通路は、エントランスの壁に囲まれた、少し暗い中廊下から入って、

外階段のところで、一気に開放され、緑のアクセントウォールのある中庭空間に続いていきます。

 

 

外階段.JPG

 

 

 自宅を含め、各住戸は、東西に長い立地を生かして、素直に南面させています。

さすがにこの規模になると壮観です。

 

 

南外観.JPG

 

 

  一方、内部は、かなりゆったりとしていて、賃貸物件の多い立地の中で、

将来に渡って、競争力のある間取りになっています。この競争力が、安定的な

賃貸経営の基盤になるはずです。

       

    2LDKの内観

 

2LDK8.JPG

 

   1LDK対面キッチンより

 

1L対面キッチン.JPG

 

   インテリアも画一的でなく、ほんの少し手を加えることで、豊かなものになります。

 

1L個室.JPG

 

半年以上かかった、この建物も いよいよ完成です。

 

今回、お客様のご厚意で、

               「完成直前のオープンハウス」

           9月23日(金)、24(土) 10:00~17:00

を、させていただけることになりました。

 

賃貸併用住宅をお考えの方には、きっと、ご参考にしていただけると思います。

是非、ご見学にいらしてください。

横川の住宅 (スカイツリーを臨む家)

2011年3月17日 20:31 カテゴリを追加


この度の東北地方太平洋沖地震により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。


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 TOKYO DESIGN OFFICEの岩井です。



4階建ての4階にリビングルームを設けました。


前回、3階建ての3階にリビングルームを設けた住宅を、少し特別な事のように紹介しましたが、今回はそのさらに1フロア上です。

発想としては全く同様ですが、周辺環境から4階が建設可能であり立地条件から1・2階を賃貸住宅としてオーナーの居住スペースを3・4階へ持ち上げました。

 

「LIFT UP住宅」という都市に建つ住宅の提案を東京商品開発チームで行っていたころ折衝を始めたのもあり、ヘーベルハウスとしては、ポテンシャルを最大限活かした提案となりました。

 

スカイツリーをのぞむ家

 

 南、東、西の3方向は3階以上の隣家が目一杯近接して建っていました。

そのため普通に窓を採ったのは北側の道路側だけ。

見通しが利く事が予測され、窓を並べました。

スカイツリーをのぞむ家

 

 

南側(写真の右側)はすぐに隣家が迫っていたので、中庭を設け上部から光を採り、二重壁を階高まで上げることで安心して解放できるようにしました。

 

スカイツリーをのぞむ家

 

 

LDK方向、中庭越しのショットです。手前は和室。

写真の右端の窓にスカイツリーが写っています。

スカイツリーをのぞむ家

 

 

  常套手段ともなりつつありますが、この中庭の床にはスカイデッキ(鋼製のスノコ状床)を張り、

下階へ光を落としました。

これは3階個室階の中庭から上を見上げた様子です。

 

スカイツリーをのぞむ家


 

書斎の縦スリット窓からジャストでスカイツリーを捉えました。

これは私、設計者の意図通り、と行きたいところですが、

実は立地のお陰が大きいのです。


スカイツリーをのぞむ家

 

 

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先日、オーナー様からご入居宅に招待していただき、ごちそうになりました。

奥様は以前品川にお住まいのときから、自宅でお料理を教えていらっしゃるという腕前です。


スカイツリーをのぞむ家 

スカイツリーをのぞむ家この日は、韓国料理をいただきました。韓国人のお友達に教えてもらったとの事でしたが、すぐに自分の料理にしてしまうところはさすがです。

キムパプ、カムジャタン、チャプチェ、プルコギ、チヂミ と並びます。

 

スカイツリーをのぞむ家

 

 ご主人のご実家は金沢の有名な造り酒屋で、「日榮アランデュカス セレクション」

というプレミアムな純米酒と合わせていただきました。

これまた料理を選ばす飲み易かったです。 

スカイツリーをのぞむ家

 

 

上の方の写真から比べても、大分高くまで伸び、完成間近のスカイツリー。

未だ工事中ですがわずかに照明を灯していてキレイに見えました。

スカイツリーをのぞむ家


 完成したらよほど見応えがあるだろうと、いまから楽しみです。

その頃またお邪魔したいと思います。


3階のリビングルーム

2011年2月 2日 23:50 カテゴリを追加

TOKYO DESIGN OFFICEの岩井です。


都内の密集した住宅地において陽当たりや眺望を確保するために、よく2階にリビングルームをもっていきます。
日中居るリビングルームを、日陰時間の長い1階より高い位置に上げることで心地よい部屋とするため、われわれもこれまでたくさん提案をしてきました。
今では大分普及しましたが、当たり前のようになったのは30年くらいでしょうか、それ程昔のことではないと思います。


これと同じ発想でいけば、さらに上の3階には「より」心地よい空間があるはずです。
そこで今回は3階建ての 3階 にリビングルームを作りました。



立地は2階建から3階建へ建て代わっている世田谷区内の住宅地。
地形は、東方面へ緩く下っていき、その先に大きな公園の樹木帯が見えました。
この眺望をリビングルームに取り入れない手はないと思い、これを3階へ上げました。
屋上感覚の広いベランダも設けます。


これが3階の様子です。写真左手はリビングルーム。
手前のダイニングから広いベランダ越しに遠くの眺望が臨めます。
 
3階リビングベランダ方向
 
逆にリビングルームからキッチン方向。ベランダは左手に広がります。

IMG_0143.JPG


ベランダへ出たところの様子です。
乳白の手すりによって下方の住宅を遮り、
公園の樹木帯が直接見えます。新緑の季節が待ち遠しいです。

3階リビングルーム 眺望


外から見ると、上部がパカッと割れて上空を取り込んでいるようです。
3階がベランダを東南角にとり、L字形のLDKが取り囲んでいる形です。

3階リビング 外観


道路からの見上げ。
リビングルーム階が高い位置にもち上がって、下からは距離感が感じられます。
プライバシー確保にもなっていますね。 

3階リビング 外観



キッチンの様子に戻ります。
ベランダの反対側の壁はたっぷりと収納を並べました。

3階リビング キッチンの収納


ダイニングから、夜の様子。
窓の外には広告塔の明かり。都会の中の景観です。

3階リビング 夜景



一方、下階は個室をもってきています。
陽当たりの優先順位を下げた部屋にも、光が入る工夫をしています。
これは玄関の様子ですが、和室の障子越しに「行灯(あんどん)」のような光が入っています。
床を上げた和室はご主人の書斎として使用しています。

「行灯 あんどん」床上げ和室ののサムネール画像


水回りは内装材により明るく、広さ感がでるようにさせました。

3階リビング 水回り




さて、ここまでいい事を書き連ねた3階のリビングルームですが、
なかなかそこまで割り切れない一番の問題点は、アクセスのし辛さです。

建主様にもやはり最初は「いま(若いうち)はいいけれど。」というご意見をもらっています。
この家では、将来にそなえてエレベーターをつける準備をしておきました。




この3階リビングルーム、
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、

  品川かぜのとう

においてすでにご提案しています。


こちらも、これしかない、という立地条件に建っています。
もうしばらく拝観ができますのでぜひご覧ください。

UNE PETITE MAISON (現代版 小さな家)

2011年1月12日 02:53 カテゴリを追加

東京デザインオフィスの岩井です。
社員の叔母一人住まいのための、小さな家を設計しました。

 
女性の一人暮らしのためプライバシーには十分な配慮をしました。
湖畔に建てるわけではないので、都市部においては外部には閉じつつも、内部には十分な採光と通風をとりました。
中庭がその大きな役割をします。ここに対しては心置きなく開放できるというわけです。

 
また将来を見据えてバリアフリーを考慮した住宅でもあります。
シンプルな部屋構成1LDKを平屋建でつくりました。
そして中庭を中心にした、回遊できるプランとしています。
中庭への窓を開放すればペットのネコ2匹を放し飼いにできます。
 

 
リビングルームの上部には吹抜けを設けました。

吹抜け下から中庭方向

 

 

中庭方向、ダイニングより見ています。

IMG_0321.JPG

 

 

中庭を右手に見たキッチン方向 の様子です。

中庭を右手に、キッチン方向
 

逆にキッチンに立って中庭方向の風景です。

中庭方向 キッチンに立った風景 
 
中庭を、洗面所から見ています。
 
中庭、洗面所より
 

中庭、上空を見上げた様子です。
 
中庭、上空の見上げ

 
中庭を左手に見た洗面所の様子
 
中庭を左手に見た洗面所の様子
 
 
中庭からの光が間接的に、寝室へ入ってきている様子

中庭を左手に 寝室のようす
 
 
外観です。
シンプルなフォルムを組み合わせました。
Lハットの三角屋根がアクセントになっています。
 
グリーンがかったグレーの外壁は主張しすぎず、街区にとけこんでいます。

中庭のある家

第二回SSA-正面のない家

2010年12月21日 20:07 カテゴリを追加

TOKYO DESIGN OFFICE の岩井です。

SSAの第二回目のようす、つづけます。


今回はまた事前課題を持ち寄りプレゼン、ディスカッションし合うワークショップ形式でした。私も渋谷支店設計の吉村君と新人の池谷さんと3人のティームで参加しました。


タイトルは「正面のない家」です。


「ウラのない家」ともいえます。

通常ファサードと呼ばれる顔になる表部分と反対の裏手がありますが、そういうものを排除しなるべく均一にしてみようとしています。


敷地に対して建物を平行でなく回転をを加えた配置とすることでそれを実現します。

これは以前、街かどヘーベルハウス「おたがいさまハウス」で行った手法と同じです。

今回はさらに内部の間仕切りも角度をつけて設置しました。

この二つの回転によって四角形なら四辺、四方向すべてにウラがなく心地よい向きになっています。


敷地が自由に設定できたため、周囲が囲まれ条件的にはむしろ厳しいが都内にはよく見られる路地上敷地としました。

コンセプト.jpgプランです

プラン.jpg

配置が敷地境界と平行でないため建物周囲に三角形のスペースが生まれます。隣地とのすき間ではなく機能する場として存在します。

広い側に対してはガラス面を用い内外を曖昧にします。また内部からは外を見たとき外壁、サッシが正面に正対しない事で線が跳ね返されず広い方へ導かれます。

ムダ(すき間、ウラ)がなく四辺四方向がそれぞれ顔を持つ家になっています。



キッチン裏庭から.jpgのサムネール画像

キッチンの後方の三角形から見たようす



キッチン方向.jpgのサムネール画像  ダイニングルームからキッチン方向。視線が抜けキッチン後方も「ウラ」になっていません。



らせん階段.jpgのサムネール画像
  螺旋階段あたりの様子。ここにもソファを置いてくつろげます。



玄関、上空より.jpgのサムネール画像
玄関前の様子。2枚の壁.jpgのサムネール画像
  大きい方の吹き抜け部。階を貫く二枚の壁がアングル(角度)がついていることを強調します。



DK、上部から光.jpgのサムネール画像

  家の中心に配置されたダイニングルームですが左の吹き抜け、右のキッチン方向から光が入ってきます。



スケッチパースは3人で手分けして描きましたが、タッチをそろえられる訳もなくかなり三者三様ですね。

最後の2枚が私の描いたものです。



○○のない家」というテーマ設定については、私も関わったのですが、

建築家のワークショップなどにもよく用いられるテーマのようですが、いいトレーニングになったと思います。

通常、住宅には当たり前にある何かがない、ということはその「ないもの」の機能の本質に迫ったり、本当に必要なものかを問い直すことが出来ます。

そして果として不自由するどころか、より「よい」快適な家になるところまでできたら正解なのだと思います。


ちなみに上のプランは4間半(8.235×8,235m)の正方形ですが、ヘーベルハウスの構造システムを活かし中には柱一本だけで持っていますが、今回はヘーベルハウスであるという制約のなかでやりましたから、汎用性があれば十分実現も可能であると思います。


GRID.jpg

上のような角度をつけた配置の提案はこのあと、現在折衝中のY様にさわりで提案をしたところ前向きな反応をいただきました。

また荒川もblog掲載した後、プラン打ち合わせ中のM邸で「ウチでもこれできませんか」との問い合わせがあったそうです。



      

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