デザイナーからの最新情報

KITCHEN

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荒川圭史

TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です。

このところ、キッチンそのものではないのですが、住宅の中でキッチンとか食べることの

意味や位置づけを考える機会が多いような気がします。

 

建築を愛する.jpg最近、香山寿夫先生の「建築を愛する人の十二章」という本を読みましたが、素直に

共感できたすばらしい本でした。ルイスカーンの下で学ばれた先生の言葉にいちいち

うなずきながら読み終えました。もちろんルイスカーンの話を聞いたことなどあるわけ

がないのですが、読んでいる中で、カーンに直接話しかけられているかのような気持

にさせられることもありました。

この本の対象は建築なので当然光や空間の話が中心なのですが、こと住宅という

ことに限定すると、ここに「食」が大きなテーマとして加わってくるのだと思いました。

磯崎新と篠原一男が住宅は建築か建築でないかというような議論で大喧嘩をした

という話を磯崎新の講演会で聞いたことがありますが、気持ちよく、おいしく食事を

するというような行為を考えていくことは住宅のテーマであることは間違いないので

すが、建築のテーマではない、というようなことだったのかなと、ふと思いました。

 

クッキンガーデン.JPG

 

今日は、東京ガスの二本柳さん、クッキンガーデンの久保さんと、営業の井上と

一緒に、先日お話した若林三弥子さんをゲストに招いて行おうと考えている、浜田山

モデルハウスでのイベントの具体的な内容を打ち合わせました。

日程は6月20日の日曜日です。

ほぼ実現できそうな感じになってきました。今、当日ご用意する食事のメニューや

飲み物を若林さんにセレクトしていただいている最中です。とっても楽しみです。

これから住宅を建てたいとお考えの方にぜひその気持ちよさを感じていただきたい

と思っています。

打ち合わせの最中、クッキンガーデンのある住宅を実際にお客様に建てていただき、

そこににまた若林さんをお呼びして、そこで外ご飯体験会をしたいですね。

などとほぼ妄想に近いようなはなしで盛り上がっていましたが、安藤忠雄のように

強い妄想は妄想を現実にしてしまう力があるかも知れないので、そんなことをみんな

で考えるのも面白いかも知れません。

 

アウトドアダイニング  .JPG

                                                      このキッチンはTOYO KITCHENのPUTTNというシンクと

                                     SICISというベネチアンガラスのタイルを使っています。

                               テーブルはナカシマプロペラのクッキンガーデンです

                           いすもクッキンガーデンとセットですがモリソンのエアー

                                    チェアーです。ナカシマプロペラさんのこだわりを感じます。

 

浜田山のアウトドアキッチンはTOYO KITCHENさんにもご協力いただいているので

すが、 今日INO PROVANCEという新しいシリーズが発売されるということで青山の

ショウルームでお披露目会があったのでいってきました。この巨大なはがきに印刷さ

れたキッチンの写真は、プロバンスの室内になんかプロヴァンス風のモダンなキッチン

が置かれていてなんか違和感があるなと思っていたのですが、実際にいって見て話し

を聞いてみると、イメージはプロヴァンスですが、家具や照明はトルコやエジプトだった

りで、必ずしもこてこてのプロヴァンスではないんです。という話を聞き、写真を見なが

ら納得したのですが、この感覚って住む方自体の感性が鋭いか、とても優秀なコーディ

ネーターの存在なしには成立しない様に感じました。いろいろなものが自己主張しなが

らバランスをとっているが空間そのものは非常にシンプルなバラガンの住宅のような感

じになるといいのかも知れません。

TOYOキッチン.JPGいずれにしてもTOYO KITCHENさんが言っているようにキッチンに住むというくらいの

自由な感覚で住宅の設計をすると気持の良い住宅が作れるような気がしました。

もちろん住むのは外部空間も含めて考えたほうが、より自由になるに決まっています。

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