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さよなら新宿展示場

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荒川圭史

東京デザインオフィスの荒川です

2009年の9月にオープンした新宿展示場、
18日から解体を始めるということで、最後の姿を見に行ってきました。

ほぼ五年建っていたことになります。

 

さよなら新宿展示場

 

この展示場は、私はインテリアコーディネーターのような形で

計画に関わっていました。

下がり壁の計画の仕方や壁の厚さの見せ方、仕上げ材・・・

要するに空間をつなげるのか分節するのかで全く違う空間になってしまうということを、この計画を通して身につけたような気がします。
かぜのとう品川モデルでも使っていましたが、スカイライトからの光の見せ方もこのころから意識的に使うようになったと思います。


一番思い出に残っていて、どう解釈すればいいのか一番難しかったのはやはり中庭の水盤です。

といって当時まだ水をはるという計画にはなっていませんでしたが。
そもそもこの場所は何をする場所なのか、この中庭につながる空間も、当初畳が敷いてある場所だったりしていましたが、大きさも中途半端、機能もよくわからない。中庭を含めこの周りをどうするのか、

 

結論は見えていませんでした。

 

このころ旅行で指宿温泉に行ったのですが、その旅館にちょうど同じくらいの大きさの場所の窓辺にソファーが置いてあり、とても気持ちが良い場所になっていました。


別に何をするわけでもなく、気持ち良ければそれだけで十分と思い
そこには、サントリーのミドリエとソファーを置き、中庭には、
きれいな水を貼りたいと思うようになりました。

どうせなら水がきれいに光を反射するようにしたいと思い、
当時TOYOキッチンで販売を始めたばかりのSICSというガラスモザイク
タイルがとてもきれいだったので、ガラスモザイクタイルをかなり贅沢に使いました。

 

新宿展示場

 

 

昼は光が波紋状に天井に映り、部屋の奥の方までひかりを届けてくれ
るリフレクターになり夜は照明の光が水の底のモザイクタイルに反射
してキラキラひかる気もちの良い場所が生まれました。

 

東京都の住宅展示場の運営上の問題らしいのですが、まだ5年しかたっていないものをへ-ベルハウスだけでなく、ぜんぶを一度解体して作り直すようですが、何とももったいない話です。

 

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