計画中の住まい

ビルトインガレージを作りたい② シャッター

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ビルトインガレージ

TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です

だいぶ古いのですが、私のガレージに対するイメージというと、昔流行った「私をス

キーに連れてって」という映画の最初のシーンで、三上博史がガレージでレビンの

タイヤをスタッドレスに履き替えてシャッターを開けてそのままスキーに出かける

シーンです。車はすごいスポーツカーとかではないのですが、ガレージもただの車

庫というよりは自分の部屋の延長といった感じで、部屋に車を入れてかつ、そんな

居住空間から車で出かけるという状況を見てにかっこいいと思ったりしていました。

いまでもそんなガレージに対するあこがれというような物はあるような気はします。

 

ガレージの顔と言えばシャッターです。面積が大きい分何を使うのかによってその

表情は大きく変わります。ガレージを作りたいと思っている方にとって関心が大きい

部分だと思います。大きく分けると三つのタイプがあります。

1.巻き上げ式のシャッター。 2.オーバースライダー。 3.オーバードア。  です。


それぞれの特徴を挙げておきます。

まずは巻き上げ式のシャッターです。

このタイプはシャッターとしては一番ポピュラーです。よくお店などで見かけるもので、

防火設備の対応もでき、いろいろと設計は楽なのですが、見た目はあまり美しいと

は言いにがたいのが難点です。強度を確保するためにスラット(シャッターの一枚一

枚のパネルの部分)にリブが入り、いかにもといった表情になってしまいます。閉店

後のお店というとわかりやすいでしょうか。スラットを箱形にして内部に発砲剤をつめ、

静かにかつ素早くスラットを巻き上げ、形状もフラットにして見映えを良くしたものもあ

ります。文化シャッターの御前様や三和シャッターの静々動々などがこれにあたり

ますです。これらは残念ながら防火設備の対応ができないようです。

二つ目はオーバースライダータイプ。

ガレージの扉としてはこのタイプは一番人気があると思います。一枚のスラットの幅

が広くきれいに見えます。また巻き上げ式に比べ、開閉時間が短いというのも特徴

の一つです。防火設備対応はできるものとできないものがあり、二台分等の幅の広

いタイプは防火設備対応が可能なものはないと思います。木製という選択肢もあり

防火設備の対応も可能です。ただしやはり二台用の幅が広い物は防火設備の対応

はないと思いようです。

三つめはオーバードア。

日本ではあまりポピュラーではありませんが見た目はきれいです。ただ開くときに外

側へ膨らむため、開閉が危険なこともあるようです。またこのタイプで防火設備対応

できる物は見たことがありません。

シャッターの中に開きのドアが付いているというような特殊なタイプも存在します。

 

先ほどから防火設備対応・・・という言葉を何度も使っていますが、玄関ドアや一般

の窓と同じように防火地域や準防火地域では、延焼の恐れがある部分(これも建築

基準法上の用語ですが)には隣家から延焼しないように開口部には防火認定を受け

た防火戸を設ける必要があります。ただガレージ内部も外壁と同じ作りで外壁と同じ

耐火性能をもった壁で仕上げられている場合にも防火設備とする必要があるのかど

うか行政の指導もあいまいで、どうもはっきりしないと思っていたので、東日一般住

宅評価センターにその運用を確認して見ました。

基本的に防火扉とする必要があるのは以下の二つの場合のみで、それ以外の場

合は防火扉にしなくともOKということでした。今までに過剰な対応をしていた例が

あったような気がします。

1)耐火建築物で側面が開放されていない場合。
2)耐火建築物で車庫部分が30㎡を超える場合。

これ以外の場合は防火扉である必要はないようです。ただし当然内部が外部の仕

様になっていることは必要です。また他の用途で使う場合は緩和規定がないようで

す。要するに4階建以上の建物や3階建ての共同住宅でなければあまり気にせずに

選ぶことができるということです。ちなみに最近は一台分の幅であれば、アルミのオ

ーバースライダーや木質のオーバースライダー、でも防火設備の対応ができるものも

増えています。では具体的にいくつかのメーカーを紹介します。


三和シャッター

東京デザインオフィスビルトインガレージ三和シャッター


下地も含めて面倒を見てくれる等、施工の体制も良く、設計する立場からすると非常

に楽です。下地を別途検討しなくとも良いので、その分コストもあさえられます。中で

も最高峰はZEKURAという木製のオーバースライダーでとてもきれいですが、その分

値段も高いです。

東京デザインオフィスビルトインガレージゼクラ

 

文化シャッター東京デザインオフィスビルトインガレージフラットピット

文化シャッターもバリエーションは豊富で、特にフラットピットという名前は良く聞きます。

最近防火設備対応もできるようになったようです。

 

もうひとつコンゴウはガレージのドアとしては老舗でバリエーションも豊富です。

東京デザインオフィスビルトインガレージシャッター

最後にニドコも紹介しておきます。

東京デザインオフィスビルトインガレージニドコ

木製のオーバースライダー専門のメーカーで、文化シャッターのZEKURAや金剛の

モクバードなどと比べると低価格であることが魅力です。

かなり長い説明になってしまいましたが、良くわからないという方は直接お問い合わ

ください。

 

 

 

 

 

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