CASE #116 成城の住宅
- 設計:
- 荒川 圭史
- インテリア:
- 稲村 みどり
- 竣工:
- 2015年12月
- カテゴリ:

へーベルハウスによる初めての邸宅「フレックスレジデンス」。そのフラッグシップモデルである成城住宅展示場「成城モデル」にはオープン以来多くの方にご来場をいただいています。その中で「フレックスレジデンス」という建物のあり方に共感していただけるお客様が増え始め、こうして同じ成城の地に、居心地のよさと上質な空間を追及し、時間をかけて丁寧にデザインした邸宅ができあがりました。

玄関扉を開けた瞬間の印象でその家の格が決まってしまうといっても過言ではありません。横からこの壁をなめるように光が入り、正面の壁が光を美しく広げてくれます。姿見は進行方向と直行する壁の上下左右いっぱいに貼ると、鏡自体の存在が消え、空間が倍の大きさに広がります。失敗しない鏡の使い方です。

中庭のデッキは室内と完全にフラットになるように計画しました。外と中を繋げる基本的なやり方です。デッキ材は腐らない樹脂系の材料で、かつ光が乱反射するようなリブが入った素材を使うことで、樹脂木の嘘っぽさが消えてくれます。

隣地の通路を狙って決めた中庭から、部屋の奥まで日差しが入り込みます。


門扉もゲートも既製品は使っていません。扉はあえて正面を向けないように計画しました。


壁をくりぬいてポーチの床を舐めるように内と外の両面に光を放つように計画し、アプローチ灯や天端に設けたドロップラインがノイズを消してシンプルな形を実現しています。






