CASE #38 登戸の二世帯住宅

一階の奥の部分は正面から採光をとることは難しいため、階段室より一回り大きな吹き抜けを作り、さらにスカイライトを設けて、天空光を取り込むことで明るさを確保しています。このスペ-スは、ゲームをしたり、卓球をしたりする家族のプレイルームとなっていますがメインの居住空間へ行くためには、ここを通過していくような ゾーニングとなっています。

親世帯一階廊下。最近では珍しいカーペット仕上げの廊下です。光の反射もやわらかく、足ざわりもよくカーペットもなかなか良いと思います。玄関ドアからかなりの光が入り込み、手前に設けた鏡が廊下の奥まで光を運んでいます。

一階プレイルームの様子。午前中はリビング越しに道路からの光が吹き抜けを通じてかなり入ってきます。 上部からふんわりと光が降りてきます。

午後になると吹き抜け上部のハイサイドの窓とトップライトからの天空光の量が増えてくる感じです。 この部屋はプレイルームと同時にファミリーライブラリーとなっているため壁面いっぱいに本棚がしつらえられています。

二つの子供部屋をつなぐ共用のクローゼット。 奥に見えているのがもう一つの子供部屋。はじめから仕切って使う子供部屋を計画する場合、必ずといっていいほど条件を同じにしてくださいという要望が有ります。なるべく忠実に対応しています。 兄弟げんかの火種はつくりたく無いですから。

リビングの奥の吹き抜けのさらに奥の洗面所に設けた室内窓。外壁部にも窓はあるのですが、一番明るいのはリビングの方向になるため、穴を開けました。予想以上の効果が上がっています。

道路との間に設けたストラクチャーフレームで囲んだベランダ。梁の下にフックがつけてあり、日よけのよしずをつるしたり、目隠し用のブラインドが吊り下げられるようにしました。

2階リビングの様子。12月の低い日差しが狙った方向から予想以上に入り込んでいます。奥に見えているシステム収納はお客様が以前住んでいたマンションで使っていたもので今回再利用しています。 建築にあわせて、メーカーの方できれいに納めてくれました。こういう使い方が出来るというのがシステム収納のよさです。

3階の廊下。外壁に面していないのですが、屋上に上がるペントハウスに設けた吹き抜け越しにやわらかい光が降りてきて、とても明るく暖かい印象のスペースになりました。

ペントハウスの吹き抜けを3階の廊下から見上げる。

3階のリビングダイニング

やはり屋上は緑化しています。

縁側的な動線でリビングとつながる畳敷きのスペース。とても落ち着くスペースになります。











