CASE #61 北区の二世帯住宅
- 設計:
- 荒川 圭史
- インテリア:
- 稲村 みどり
- カテゴリ:

道路面に北側斜線によるカットのラインが出るためそのまま2階まで屋根を吹き降ろしたかったのですが、 ボリュームの関係でそれはあきらめ、3階をセットバックしながら、いかに気にならない形を作るかを考えました。

1階部分は車の駐車の関係でセットバックし、2、3階を片もちで出しています。 3階をもう一度セットバックすれば更に素直な形になったとは思いますが、 都内ではやはりボリュームを優先する必要が多いと思います。 2、3階の部分のボリュームが「だるま」のような形になり、だるまが宙に浮いたような形は面白いと思っています。 写真をとると周辺の樹木が自然と入り、良い感じになります。 やはり樹木の存在は大きいです。

奥に行くにしたがって細く深く流れていく空間の先から光が入ってきます。幸運にも、ここは隣家のアパートの避難通路になっており、将来的にも空地として確保される可能性が高い場所です。

西隣りの二つの隣家の間から日が入ってきます。一日のうちのほんの一瞬ですが、こういうことも重要だと思います。

外部の水栓の排水口です。 標準の樹脂のパンは立ち上がりもあるし、あまりきれいでないので外の排水はこのようにするケースが多いです。

二つの世帯をつなぐドアの向こうにハイサイドのFIX窓を設けています。 効果的に光が入ってきます。

2階も1階同様の空間構成になっています。突き当たりと中間に設けたベランダと階段上部の窓から光が差し込んできます。

お客様のこだわりのスケルトンの手摺です。 一般的には手摺の支柱は側面から出したほうが施工が楽なのですが今回はこだわって笠木の上から出してもらいました。 工事は大変なのですが、この方がきれいです。

たった305mmの吹き抜けですが、かなり効果は大きいです。

階段上部からこのように光が入ってきます。

パントリーの中の棚です。 一番新しい仕様の棚はこのようになっています。

3階はあまりこまかく仕切らないプランになっています。 光の入り方がきれいです。










