CASE #99 台東区の「ロの字」住宅

駅から程近い中高層の商業ビル・マンションが乱立する地域で、老後を考慮し明るく使いやすいご夫婦2人の自宅計画です。 主生活階は2階ワンフロア、1階は母親の介護スペースを兼ねた将来の賃貸スペースとしました。 4方をビルに囲まれる中、プライバシーを確保しながらいかにして光と風を呼びこむかがテーマでした。

敷地は7m巾の路地で接道しますが、それ以外の四方を3~7階建物に囲まれ、視線と日照的な谷底という状況でした

敷地周囲に空地を取らないことで出来上がるほぼ正方形の平面形状を「ロの字」に見立て、その中心に外部である中庭をとりました。 路地部分は、カーポートとアプローチに提供し、密集地に空地を提供しました。 また既存のクスノキをシンボルツリーとし、この街区には貴重な緑を入れました。

路地部分から奥まった位置に見えてくるファサード。 大きな窓をアクセントに、ヘーベルの壁面をきれいに見せています。 既存の8mのクスノキをシンボルツリーにしました

「ロの字」中心に位置する約8.0帖の中庭。ふんだんに光が入ります。この周りを廻らすように部屋を配置しました。

LDKの様子。左手が道路からの直接光、右手が中庭から入ってくる明かり。このように左右から同時の採光はなかなかつくれません。

和室からLDKの様子。右手前が中庭、正面左奥の窓は道路に直接面しています。

キッチンからLD方向。左手前が中庭、右奥に窓、やはり左右両側に採光源があります。

ダイニングからのパノラマショット。

中庭、和室からの様子。左手がダイニング、右が寝室。

中庭、南方向の見上げ。

エレベーター前の窓。ロールスクリーンによりマンションからの視線をカット。

1階世帯の様子。奥の部屋が道路側になります。











