CASE #128 新宿区の住宅
- 設計:
- 荒川 圭史
- 竣工:
- 2019年7月
- カテゴリ:

住宅地ではありますが、都心にある大きな住宅です。天井の高さを気にされていたお客様で、ヘーベルハウスの標準的な2.4mの天井高では低すぎるというご要望がありました。当初はリビング上部に吹抜けを設けた空間スケールでご提案していました。こうするとメリハリがつき、変化のある空間になるのは間違いないのですが、一般部分と吹抜け部分の高さが倍以上違います。お客様はそこまで高い天井は不要で、二層分を使ってしまうと空間がもったいないという考えをお持ちでした。

お話されていることはもっともですが、ヘーベルハウスでは簡単にはそのご要望に応えられない部分でもあり、困っていました。当時、RAUMFREXで採用したヴォールト天井の試作を検討していたので、天井をフラットではなく1830mmピッチのヴォールトで作るという提案をしたところ、お客様に気に入っていただきこの計画が実現しました。

お話されていることはもっともですが、ヘーベルハウスでは簡単にはそのご要望に応えられない部分でもあり、困っていました。当時、RAUMFREXで採用したヴォールト天井の試作を検討していたので、天井をフラットではなく1830mmピッチのヴォールトで作るという提案をしたところ、お客様に気に入っていただきこの計画が実現しました。

ヴォールトの一番高い部分は普通の天井より25cm高く、天井高が2m65cmのリビングが実現しました。ちなみに、1830mmピッチの中には他の小梁や排水管、換気のダクトを通すことができないので、プランニングに当たり、そこをコントロールするのは非常に難しく、RAUMFREXではヴォールトのピッチはもう少し小さな1220mmになっています。

実際に天井をヴォールト型にするうえで、照明をどのように計画するかが大きな問題になりました。この計画では梁下に小口径φ50mmのユニバーサルダウンライトを仕込み、これで平面照度を確保し、梁の脇に入れた間接照明で天井を照らして明るさ感を出すという計画にしましたが、こうするとヴォールト同士が不連続に見えるので、ヴォールトの頂点からペンダントを吊り下げるとか、ルイスカーンのデザインしたキンベル美術館のように頂部に間接光を仕込むというアイデアでもよかったかもしれません。

実際に天井をヴォールト型にするうえで、照明をどのように計画するかが大きな問題になりました。この計画では梁下に小口径φ50mmのユニバーサルダウンライトを仕込み、これで平面照度を確保し、梁の脇に入れた間接照明で天井を照らして明るさ感を出すという計画にしましたが、こうするとヴォールト同士が不連続に見えるので、ヴォールトの頂点からペンダントを吊り下げるとか、ルイスカーンのデザインしたキンベル美術館のように頂部に間接光を仕込むというアイデアでもよかったかもしれません。

もう一つ難しかったのは全館空調前提の計画だったのですが、ヴォールト天井部分にはダクトを通すことができないので、ヴォールトの妻側に丸いグリルをつけるような計画になっています。

リビングではなく個室の壁際に一列設けたヴォールトも個性的な空間になります。

一階は全面土間とすることで天井を125mm高く天井高を2525mmとして計画しています。

一階は全面土間とすることで天井を125mm高く天井高を2525mmとして計画しています。

一階は全面土間とすることで天井を125mm高く天井高を2525mmとして計画しています。

階段はとにかく緩い勾配にしたいというご要望もあり、通常14段で上がるところを3段増やし17段で上がる階段を計画しています。勾配を緩くすると自動的に踏面も大きくなり、蹴上168mm踏面300mmで、階段そのものの大きさも大きくなるのですが、ゆったり上ることができる階段が出来上がりました。

階段はとにかく緩い勾配にしたいというご要望もあり、通常14段で上がるところを3段増やし17段で上がる階段を計画しています。勾配を緩くすると自動的に踏面も大きくなり、蹴上168mm踏面300mmで、階段そのものの大きさも大きくなるのですが、ゆったり上ることができる階段が出来上がりました。

階段はとにかく緩い勾配にしたいというご要望もあり、通常14段で上がるところを3段増やし17段で上がる階段を計画しています。勾配を緩くすると自動的に踏面も大きくなり、蹴上168mm踏面300mmで、階段そのものの大きさも大きくなるのですが、ゆったり上ることができる階段が出来上がりました。

ガレージの使い方も、背の高い車をお持ちであることと、車を使う頻度も高いこともあり、並んだシャッターの高さが変わってしまうので、機能的にも意匠的にもシャッターの位置をずらすことで、違和感のない見え方にしています。













