CASE #131 クローバーヴィラ荻窪
- 設計:
- 荒川 圭史・島田 方嗣
- 竣工:
- 2021年2月
- カテゴリ:

荻窪を中心としたエリアに点在するクローバーと館名がつく集合住宅のシリーズのひとつで、低層の住宅エリアに建つ2LDKの住戸6戸で構成された3階建のヘーベルメゾンです。このくらいの大きさの建物はオーナーが個人の場合も多く、ヘーベルハウスの集合住宅では一番多い規模だと思います。このサイズの集合住宅として相応しい、豪華ではない品の良さのような知的な雰囲気を持った建ち方を考えて計画しています。

2つのボリュームの矩形が貫入したような形を作ろうとしていますが日影の規制がかなり厳しく、道路より少し下がった部分から奥はセットバックする必要がありました。

シンボルツリーとして4.5mのアオハダが植えてあります。1年以上経過して、しっかり根がはり、春になれば樹も元気になって新芽も出て、ずっといい表情になると思います。

シンボルツリーとして4.5mのアオハダが植えてあります。1年以上経過して、しっかり根がはり、春になれば樹も元気になって新芽も出て、ずっといい表情になると思います。

エントランスの扉は中が見えたほうがいいと思うので、標準仕様の木目の共用玄関ドアではなく、透明な強化ガラスのシンプルなものを採用しています。

アイストップになるエントランス正面の壁には、「クローバー」をイメージしたオリジナルアートを、画家の田中紗樹さんに現地制作していただきました。

アイストップになるエントランス正面の壁には、「クローバー」をイメージしたオリジナルアートを、画家の田中紗樹さんに現地制作していただきました。

もともと建ぺい率が厳しい中、準防火地域内に準耐火建築物を建てることで10%の緩和を受けているのですが、杉並区が駐輪場の屋根をなかなか準耐火建築物と認めてくれないという経緯がありました。

最終的に、駐輪場は在来工法の鉄骨造でつくり、柱はALCで被覆し、屋根は不燃材で葺くことで、やっと準耐火建築物と認定され、無事建ぺい率の緩和が適用され完成しました。

1階の1住戸は駐輪場側からメインの採光をとっているため、ちょっと贅沢に、外部空間をへーベルの壁で囲ったアウトドアリビングのようなスペースが作ってあります。

1階の1住戸は駐輪場側からメインの採光をとっているため、ちょっと贅沢に、外部空間をへーベルの壁で囲ったアウトドアリビングのようなスペースが作ってあります。

2階住戸










