東京一軒家ブログ

明るさシミュレーター評価は

2011年7月 4日 08:30

東京デザインオフィスの荒川です

今回はついに模型のシミュレーションの結果の報告です。

先ずはこれを見てください。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス明るさこれは現地に模型を持っていって撮影したものです。この日は

ちょっと雨気まじりな曇りそらでした。実際に覗くとこれくらいの

明るさに感じました。

この写真はISO:400、絞り:4.1、シャッタースピード:1/160

で撮影したものです。

次はこれ

ヘーベルハウス東京デザインオフィス明るさこっちは同じ条件で壁を白くした場合です。

菅野博士の話によると、そもそも暗いときには、白がグレー

に見えて来て、さらに薄暗さが強調されるので、暗い場合は

多少色味、色相ということでしょうか、がはっきりしていたほう

が色味が残り居心地良さにつながるということでした。

感覚的にはそんな気がしますが、この写真だとまだわかりにくい

です。

撮影条件は違いますが、もっと暗い状況の中でほぼ同じくら

の明るさに見える二枚の写真で比べてみます。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス明るさこちらは白い壁 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス明るさこちらは壁に色がついています。

この二枚の写真を比べてどう感じますか。たしかに壁に色味が

付いていたほうが温かみがありここちよさそうな感じはします。

 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス明るさもう一つ

これは夜事務所内で省エネ気味な蛍光灯の光の下で

始めの写真と同じくISO:400、絞り:4.1、

シャッタースピード:1/160で撮影したものです。

こうなるともう真っ暗でなんだかよくわかりません。こうして

みると、白金高輪のこの敷地でスカイライトが付き北と東に

かなり大きな窓が付いた状態の3階部分は実は結構な光が

入っているのかも知れせん。

基本的な計画方針として、インテリアの仕上げは白でなく、

多少色の付いた仕上げにしたほうが心地よさが引き出せる

のではないかということで計画を進めています。

スカイライトの下には、ふにゃふにゃとしたオーガンジー

ようなファブリックを下げて光の調整が出来るようにしよう

かというようなことも考えています。

また夏季の熱を入れないようにするために、本来は外側に

すだれのようなものをかぶせられれば一番良いのですが、

屋上に上がれない計画で、紐をつけたりして何とかしようと

考えたのですが、さすがに無理そうなのでこれは断念しま

した。

ただカーテンなどではどうにもならないので、もう少し何か

検討してみる必要がありそうです。この話はまた後日。

次回はまた月曜日11日にUPします。10日に実際にコモド

を使っているDYNAC吉祥寺という集合住宅を見に行けそ

うなので、その報告が出来ると思います。 

 

 

 

 

明るさシミュレーター

2011年6月27日 06:00

東京デザインオフィスの荒川です

白金の敷地の様に直射光の量も限られ、天空光すらそれほど

あてに出来ないような敷地の場合、窓の外には隣の建物や、

道路向こうの家が見えていることになるのですが、反射光がど

の程度期待できるのか、どうしてもしっくりこないと考えていた

とき、こんなものを思いつきました。これって何巣箱?

いいえそうではありません。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪明るさの評価「明るさシミュレーター」ってドラエモンじゃあり

ませんが、こんなものを考えて見ました。

光の量や明るさ、あるいはもう少し直接的に窓から実際にど

くらい光が入り、内部はどの程度の明るさになるのか、

計画段階でもう少し感覚的に見えるようにならないものか。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪明るさの評価内部はこんな風になっています。

よく模型を窓際に持っていき、実際の太陽光の下で写真を撮る

とかなりリアルに見えることがあるのですが、模型を実際

建築地に持って行き、その窓が実際に向く方向にあわせて中を

覗いたら、出来上がった部屋の明るさが再現できないものか、

明るさの評価が出来ないものかと考えました。

今回の計画では明るさや光の量の評価でお世話になっている、

旭化成ホームズ住宅総合技術研究所の菅野博士からも、ある

程度の評価は可能ではないかという意見をもらい、実際に作っ

てみました。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪明るさの評価肉眼で覗くだけでなく、こんな板も作り、

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪明るさの評価こうしてGX100のレンズの経の穴を開け、実際に窓がある位置

以外からは光が入らないように、壁の周りにも紙をまし張りし、

写真も撮れるようにしました。

 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪明るさの評価模型によるシミュレーションのほか、CGによるシミュレーション

も検討しています。以前見てもらった日照シミュレーションも実

はそのための準備です。すでに菅野博士にも同行してもらい

現地での撮影も完了していますが、その結果及び、CGによる

評価は後日ご報告できると思います。

計画の詳細

2011年6月20日 09:00

東京デザインオフィスの荒川です。

 

展示場や街かどヘーベルハウスって、計画している前後で

必ず同じ環境や同じ要望のお客さまに出会うことが多く、

結果として、同じようなコンセプトの住宅が出来上がること

が多いような気がするのは、私自身がお客さまにそういう

オーラを出して打ち合わせをしている結果なのでしょうか。

12日に北馬込の3階建住宅のオープンハウスをご案内した

お客さまの敷地も港区で、周辺環境も白金とかなり似てい

るので、そこから導きだしたプランのコンセプトもやっぱり

類似しています。


いつかオープンハウスで見ていただける日が来るといいの

ですが。

 

前段が長くなりましたが、今回は白金高輪の詳細データを

お伝えしておきます。

 

建設地  :港区三田5-20   

敷地面積: 68.99㎡(20.8坪)   建築面積: 41.20㎡

延べ面積:123.32㎡(37.3坪)   階数    :地上3階建

用途地区:準工業地域           防火地域:準防火地域

高度指定:三種高度地区         容積率の上限  :300%

建ペイ率の上限:60%

 

白金、白金って住所は三田?

 

とお思いでしょうが、最寄の駅は南北線「白金高輪」駅ですし、

それもかなり近いのでまあいいすかね。

 

間取りの考え方

子供二人の4人家族にも対応できるように、二階は二部屋

区切り、子供の部屋を二つとリ、1階を主寝室として使う

という使い方も想定していますが、当面は、1階をSOHOとし

二階全体を主寝室としてしつらえる予定になっています。


1階:玄関、ガレージ、SOHO(寝室)、トイレ、洗面
 


2階:浴室、洗面所(洗濯場)、トイレ、物干し場、
     洋室(二つに分割できる用にしてあります)

 

3階:リビング(眠りの窓)ダイニングキッチン

 

次回の更新は月曜日6月27日を予定しています。

暗さの中に心地よさを見つける

2011年6月13日 08:00

東京デザインオフィスの荒川です。

 

白金高輪の基本的な考え方をまとめていく段階で、結果として、

いつもとはずいぶん違うアプローチで気持ちよさのようなものを

考えてきています。

フェルメールだったり、蒲田の駅のコンコースだったり、

文化村のアトリウムだったり、自分達で計画した新宿モデルや

浜田山モデルだったり、はたまた日照のシミュレーションだったり。

 

ある場所の光の状況などの話を重ねてきましたが、

散漫過ぎて、一体何を作ろうとしているのかが、

とてもにわかりにくくなってしまったと思いますので、

今回は一度話しを整理したいと思います。

 

先ず、この場所は日照時間がわずか一時間くらいしかないこと。

 

天空光を頼りにしようにも、その方向もかなり限られていること。

 

この2つの事実を受け入れた上で、気持ちのよさを追求して

いるだけのことなのですが、光のことだけを考えてみると、今までは、

 

気持ちのよさ=明るいこと。

 

と無条件に受け入れてしまっていたような気がしています。

今回それが簡単に実現できない状況のなか、

逆に暗いことを肯定的に捕らえ、暗さの中に居心地の良さを

見つけていくという作業をし続けています。


かぜのとうでは夏の間を計画したりも
していますが、まだ考え方として

十分に消化されているとは言いがたい感じがしています。

単純に年をとっただけなのかも知れませんが、いつもそういう

目でいろいろなものを見ていると、必ずしも明るければ良い

というものでもないという事実が、しだいに明確に見えてきました。

 

建築家やデザイナーがやっていることは、明るすぎる太陽の光

明るすぎる人工の光源を、いかに人にとって

ちょうど良い明るさにコントロールするかだと言い切っても

過言でないような気さえしています。

 

ちょっと迷っているときにこの本を開いてみました。


 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪東京工業大学 塚本由晴研究室 編の

「Windou Scape」窓のふるまい学(Windou behaviorology)

フォルムアート社

 

という本です。

 

その中に、「眠りの窓」という章があるのですが、そこには、

薄暗いというか、薄明かりと言うか強すぎない光が入ってい

る窓の傍らにベッドともソファとも付かないようなしつらえがされて

いる7つのCASEの空間の写真が紹介されています。

 

この場で紹介したいのは山々なのですが、

一度ぜひこの本を手にとって、りの窓の章を見てほしいと思います。

ライトの落水荘なども紹介されているのですが、特に心を惹かれたのが

インド、ムンバイにあるターラハウスという住宅の眠りの窓です。

これを見たときに、これだと思い、これを作りたかったんだとあらためて認識できました。

 

先日建築家の五十嵐淳さんの講演会に行ってきましたが、五十嵐さんの

口からも同じような話が何度もでているのを聞き素直に共感することが出来ました。

 

20110611223853105_0001.jpg

 

このスケッチを描いた段階では、まだ迷っている部分が多いのですが、

ずいぶん考え方が集約されてきたスケッチだと思います。

 

次回からより具体的な話を進めて行きます。

次回の更新予定はまた来週の月曜日、20日です。

 

眠りの窓の始めのページに書いてある文章を紹介しておきます。

                                 

                             sleeping  window

人間に とって眠る場所は

親密な囲われた場所となることが一般的だが、

人がすっぽり入るだけの十分な奥行きと

間口のある窓にクッションなどの柔らかさが加えられ、

人が横たわることを誘うならば、

それを「眠りの窓」と呼ぶことが出来るであろう。

窓を介して身体が外部空間と隣接するのはもちろんのこと、

窓の張り出し具合によっては

身体の半分が建物をはみ出すこともあり、

眠りに不思議な高揚感や興奮をもたらす。

夜、底へ身体を横たえれば、

隣り合う星空は世界最大のドーム天井となるだろう。

昼寝をすれば、太陽は自然の毛布となり、

そよ風は自然のブランケットになるだろう。

 

 

イロコ

2011年6月10日 23:11

東京デザインオフィスの荒川です

今までランダムに更新していた街かどヘーベルハウス白金

高輪ブログですが、今後は毎週月曜日の朝更新することに

なりました。次回の更新は13日の月曜日です。また見に来

てください。


今日は床材の話をしましょう。


ロングライフをモットーとする東京デザインオフィス では,

長いスパンにわたって愛着が持ちやすいだろうという思いから、

ろん好みの問題もあるのですが、テイストとしては北欧

だったり和風だったりしますが、ナチュラルでモダンなイン

テリアに仕立てることが多く、オークやアッシュの床材を使

うことが比較的多かったような気がします。

 

蒲田ではチークの付き板が大量に使えた為、全体をチーク

で仕上げるようなことをしましたが。

今回白金では、自然光の絶対量の少なさから、
明るいオー
クやアッシュを使ってしまいそうなところを、
一歩踏み込んであ
えて色味のはっきりした材料を使おう
という基本計画になっ
り、イロコを使うことがほぼ決定しています。

 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス無垢床材マルホンイロコ


別名アフリカンチークとも言われている材料で、

 

チークの代替品として、例えば蒲田の室内の格子とか、
池上の住宅の格子とか、チークで作ったら一体いくら掛かるんだ
という
ような場所にこのイロコが使われています。


今回は、毎度のことですが床暖対応の、マルホンの10層

挽板寄木の中からこのイロコをチークの代用品ではなく

イロコそのものとして主役に抜擢した形です。

かなり色巾があり、そこは不安だったので、数枚サンプルを

出してもらい色巾をみたのですが、届いたサンプルは思い

描いていたものとはほど遠い真黄色な、なんともいえない
やな感じの色だったのですが、コーディネーターの小野いわく、

何日か窓の近くに置いておけば、すぐに赤くなるからと言われ
半信半疑で置いてみたのですが、ほんの三日くらいで

ほぼ思い描いていたイロコの色になってしまいました。
 

表面の挽板は3mm。この厚みがあれば、ウレタン仕上げでなく

無垢の仕上げの醍醐味ともいえるオイル仕上げが可能となります。

 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス無垢床材マルホンイロコ
下地はこの小口からもわかるように10層の合板になっている
ので、

床暖房の熱による乾燥にあっても縮んだりすることもありません。

縮んで隙間が開いたりするのも味なのですが、この材料はもう少し

万人向けの垢床材です(無垢といっても言いと思います

白金のかなり押さえた光量の中でどんな見え方になるのか
成後には、ぜひ見に来てください。

 

明るさシミュレーション

2011年6月 2日 15:49

東京デザインオフィスの荒川です

松尾さんがフェースブックに撮影風景を載せていたので、詳しい話は

また後日させていただきますが、その画像を一枚だけご紹介します。
R1140483.JPG

三階リビング

2011年6月 2日 08:03

東京デザインオフィスの荒川です

今回は不本意ながら私が計画を進めた3階リビング案の話です。

一方私はというと、3階リビングは良いに決まっているけど、非常に

単純な空間構成になってしまい面白くもなんともない家が出来てしま

うかもと考えていたものですから、当初あまり考えが進みませんでし

た。ただこの担当を入れ替えるというやり方、一度納得してしまえば

逆にだんだんそのほうが良くなっていってしまう不思議な力を持って

います。ディベートのやり方にちょっと近いかも知れません。ディベー

トの場合最後まで自分の考えと相手を打ち負かす理論とがかみ合わ

ないのかも知れませんが。チームデザインのこのやり方の場合別に

相手を打ち負かすと必要もなく、逆に話をしている間にまたチェンジ

ということも多々あります。

いずれにしても何とか三階を主空間とした面白い計画を作ろうとしてい

たのですが、この場所はやはり二階では絶対的な太陽光が不足してし

まうだろうという考えがどんどんふくらみ、最上階なら天窓を取れるし、

コモドを使うというアイデアも面白いと思い始めていました。加えて梯子

で屋上に上がるペントハウスを設けそこからも光を取り込もうと考え始

め、この頃になると、一変して、もう三階で生活したほうが良いに決まっ

ているじゃん、とまで考え始めるようになっています。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪南北に風を通し、唯一普通に採光が確保できそうな東面にめいいっ

ぱい大きな窓をとり、南のベランダにはコモドをつける。ついでにペン

トハウスというか、ひかりを取り込む為の箱を屋上に設置して、そこか

らの光をリビングとダイニングの間の壁ににじませる。そんな計画でし

た。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪外観はベランダが平行にかさなり、漢字の三の字の形になるのは、

あまりにも安易な形になってしまうので、建築面積に算入されないよう

に右と左に壁を儲けS字の一筆書きの様な形にすることにしました。

北側からは、裏の何階立てかわからないくらい大きなマンションの壁や

窓に反射した光を拾おうと、北側にも大きな窓を設けています。北側の

住戸の方に迷惑を掛けないようにする必要はありますね。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金高輪平面計画的には、1階はガレージと洋室1、2階は水周りと洋室2と3、

3階はLDKという構成で、共稼ぎで二人で住む場合は例えば1階は

SOHOで二階の二部屋分のスペースを主寝室にするとか、以前は当

たり前だった子供二人の4人家族の場合は、二階は子供部屋二つと

か、間取りはかなりフレキシブルになっています。ただコンセプトをメ

ンバーに説明したときに、用事があって一緒にきていた商品企画の

工藤さんから、今回も光とかぜがテーマなのはいいんだけど、でも実

際にあんまり明るくなさそうだし、本当にこれでいいの、ほかにテーマ

ないの、いっそのこと暗い家でも作れば、と半分冗談の様な厳しい話

もあり、これはいつも通りに形や吹き抜けや窓のとりかたを工夫して、

ほらこんなに明るい家が出来ましたね。という話でもないなと正直か

なり困惑していました。品川かぜのとうの考え方の延長では、解決で

きないかも知れません。工藤さんはいつも明確にこうすればというよ

うな話はしてくれませんが、よく考えるとそうだねという話はよくしてく

れます。吉村君がKOMAZAWA modelの計画をしていたときは、

はっきりと門型のイメージをもらったのですが、岩井君と駒沢第

ステージをやっているときにはソットサス、これが一番わかりにくかっ

たですが、瀬田のときはTUBAのトランスフォーム、新宿モデルで

アドルフロースのラウムプランそして今回は暗い家、いつも何かしら

手がかりをもらっていますね。そして今白金のほかにも、岩井君の

自邸を通常のフレックスでは出ないラウムフレックスというスキップ

フロアーが出来る躯体を使って試験的な計画をしています。この話、

もう少し現実的になったら、お話出来ると思います。

リビングは2階か3階か

2011年5月30日 22:52

東京デザインオフィスの荒川です。

今日5月30日はインテリアの方針を決めるので、インテリアセンター

から小野さん,商品企画から工藤さん、富士の技術研究所から光の

研究をしている菅野さんと忙しい方達が時間をとって集まってくれま

した。今回の計画での暗さや明るさの捕らえ方やその対処の仕方、

この状況の中でどうすれば心地よい場所を作ることが出来るのかと

いった内容を小野さんが考えてきてくれたインテリアの計画の方針を

聞きながら検討していきました。

なにをすればいいのかがだいぶわかってきた気がしてきました。

午後には模型を持って現地へ行き、内部を目視したり、写真を撮った

りして、明るさや心地よさの現地での実際の光でシミュレーションを

行いました。ちょうどその時間から晴れ間も見え始め、ラッキーでした。

このあたりの話は後日詳しくお伝えします。

時間をさかのぼること約3ヶ月。3月7日に東京デザインオフィスが浜松

に合宿に行きました。マルホンのショウルームの様子などブログでも紹

介していますが、ショウルーム見学の後、白金高輪街かどのプラン方

針会議があり、私と岩井君で考え方のプレゼンテーションをしました。

前日岩井君と遅くまで打ち合わせをしていましたが、私は当初日常の

動線の負担を考え、リビングは2階にしたほうがいいと考えていました。

逆に岩井君は明るさを優先して3階にリビングを持っていったほうが良

いのではないかと考えていました。

このやり方はSDO時代から良くやっているのですが、ここで担当を入

れ替えるということを今回もやってみました。

基本案の作成は私が3階リビングで、岩井君が2階リビングの案を考え

ていきます。この時の案をご紹介します。

2階案①

 

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白金

北側を向いていても、全面ガラスで明かり障子を入れておけば、

かなりいい感じになるのではというのがこの案の基本的な考え

方です。

2階リビング①スケッチ .jpgさらに階段上部のスカイライトから3階を跳び越して、2階へ光を落

うということも考えています。こんな空間を作っ見たかったという

ことですね。3階のこの位置にお風呂を持ってくるという考えは当初

から確定的にそうしたいと実際に思っていました。この計画は2階の

北側の大きな光壁と三階の浴室の開放感が売りだったわけです。


2階案②

ヘーベルハウス東京デザインオフィスしろかねさすがに3階レベルなら南から光が入るだろうという希望的観測から

リビングの南側上部に大きめの吹き抜けを設けてここから、採光を

確保したい時に縦の空間の連続性を生み出したいというのが、この

計画の骨子なわけです。池上の住宅の解き方に近い考え方です。

2階案③

岩井君このときもう一案持ってきていました。

ヘーベルハウス東京デザインオフィスしろかね外部に南北に長い吹き抜けを設けを外部に採りそこにひかりを呼び込ん

で各階に光をまわすという案です。どちらかと言うと、品川かぜのとうに

い考え方です。疲れたので今日はここまで。岩井君今回もプレゼンの図

面は青インクでしたね。続きはまた。次回は3階リビングの話です。

コモドって何?

2011年5月29日 20:50

東京デザインオフィスの荒川です。

半年くらい前井の頭通り沿いにちょっと気になる共同住宅を見つけま

した。DAINAC吉祥寺というマンションです。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス通風雨戸コモド住居部分と街路のインターフェイスがうまくいっている実例ってなかな

かないと思いますが、これはいいかもと思っていました。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス通風雨戸コモド

ベランダの先端にパンチングメタルの様な穴の開いたブレードが左右

に動く雨戸の様なものが付いています。見え架かりも綺麗です。夏には

遮熱効果も発揮してくれそうです。このテクスチャーで外観が決まってし

まう感はありますが。綺麗なのでよいと思っていました。

ネットで探してみたのですが、既製品なのか、特注で作ったものなのか、

どこの商品かもわからずにいたのですが、今回白金の相談で商品企画

に行ったときに、向かい側のアパートからの視線も気になるので、そうそ

う窓を全開にも出来ないし、という話をしていたら、これ知ってると工藤さ

んが写真とカタログを持ってきました。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス通風雨戸コモドコモドっいいます。ちなみにコモドって言うのはスペイン語で快適って言

う意味だと作成メーカーの㈱トーエイの今泉さんが言っていました。

伊東 豊雄さんのアルミの家でも使われています。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス通風雨戸コモド中からはこんな風に見えるようですが、やっぱり実物を見てみたいと

当然思うわけで、ちょうどメンテナンスする現場があるということで、

実際に使われているところを見せてもらいました。残念ながら今回見

ることの出来たものは穴が開いていないタイプでしたが、動きの

スムーズさとか質感というようなところは把握できました。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス通風雨戸コモド出来れば実際にどのくらい透過するのかを見てみたいのでどこか確認

できるところがないか現在問い合わせ中です。

そんなわけで、コモド使ってみようかという話になっています。

白金高輪街かど出来上がったらコモドがどれくらいの効果を発揮する

のか、ぜひ見に来て下さいね。

やっぱりスカイライト

2011年5月27日 22:20

東京デザインオフィスの荒川です

とにかく、日照はあまり期待できないし、天空以外に明るさを期待で

きる方向も限られているということはよくわかったので、とりあえず

想定した家族が必要な部屋数を確保して、暗くてあまり居心地は良く

なくても、港区に住むわけだしそれは仕方がないよね・・・・・・・・。

なんて話ではわざわざこの場所に計画する意味がそもそもないし、

とりあえず何か面白い話がないか、商品企画部に相談に行ってみま

した。

環境共生の様なのもやっているけど、今回はそれがメインのコンセプ

トになるような気もしないし、とりあえず周囲の状況をわかってもらうた

めにARIOSでシミュレーションした結果やグーグルの写真などを見て

もらいました。しかしひどいね。何でわざわざこんな土地に計画するの

というようなことを言われましたが、みんなそういいますね。っていまさ

らそんなこといっても仕方ないし、何とかなりますよと言ったったのは、

私ですし、支店長も港区に建てたいという思いは強かったしい・・・・と

ごにょごにょ言っていましたが、ここはきっぱり。今回のような敷地で

も都市型住宅ヘーベルハウスなら快適な住まいは出来るんです。と

言い切りたいですよね。というかなり強引な話をしながら、やっぱり

最上階にスカイライトがほしいですよね。何とかなりませんかね。

という話で切り返し、部長の山岸さんも、やっぱとヘーベルハウスには

こういうのいるよねと共感してもらい、やってみますかという話になりま

した。サイドに長く切り込みの入ったスカイライトを持った空間は、都市

型の住宅で建築家がよくやっている手法で、こんなの作ってくれという

お願いは昔からしていたアイテムなんです。ヘーベルハウス東京デザインオフィススカイライト

実は私もかかわった新宿モデルには実はすでにこんな空間が実現さ

れているんです。ここには結構大胆なスカイライトが計画してあります。

このモデルの基本計画はそもそも商品企画の工藤さんがしたもので、

私が新宿支店に半年いた間にやったことは、この基本計画のいいと

ころをプログラムやインテリアに落とし込む作業でした。そもそも新宿

モデルは都市のレジデンスがテーマで、ほぼ建物の全巾をスカイラ

トにした贅沢な空間とそれができる構造も売りの一つでした。

ヘーベルハウス東京デザインオフィススカイライトその光は新宿モデル以外にも、浜田山モデルや、最近紹介した中で

蒲田駅のコンコースの光も同じ種類の光で成立している空間です。

じゃ白金でもやってみるかという話になり、最上階にスカイライトを設け

た空間が実現できることになりました。

この空間が気持ちのよい空間として多くの人に共感してもらえる様に

なれば、スカイライトも量産してコストを下げることも可能になり、都市

型の質の高い空間を今より安く作ることが出来るようになるはずです。

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