CASE #86 市川の住宅
- 設計:
- 吉村 卓也
- インテリア:
- 折原 優子
- 竣工:
- 2008年9月
- カテゴリ:

東西に長い敷地に建つ、3階建ての住宅。 北側斜線を避けながら3階建てとし、カーポートと中庭を確保するために隣家との関係、光の取り入れかた、空地のとりかたと内外の関係についてなど複雑に絡み合う問題を「それぞれの条件を最大限に活かしながら」解いています。

玄関に入ると、三和土の向こうに一段高い台があり、その向こうに和室、さらに奥に中庭の水盤、一番奥にデッキがあります。

普段は玄関側の引き戸、廊下側の引き戸とも開放して玄関を広く見せることができます。また、一段高くした台は玄関からは靴を履くときのベンチとなり、和室からはちょっとした腰掛けとなります。

夜は明かりをぼんやりと灯します。

和室の奥の中庭は「かぜのとう品川モデル」の中庭のアイデアを模しています。水盤には筧から水を落としています。竹の生長を待って周辺からの目隠しとします。

2階のリビング・ダイニング。東西に長い空間に、広い壁面と天井面を残すように窓と照明器具を配置しています。白い壁と天井に、床はベージュのタイルを合わせています。

広い天井面を残すためにダウンライトは直線状に配置しています。

東面の横長窓と合わせて北側の窓を2つ並べ、テレビを置くための広い壁面を残しています。

大きなダイニングテーブル、カウンターキッチン、バーカウンター、ロの字型に組んだ食器棚の、それぞれのボリュームバランスが丁度よくとれています。

夜のシーン。グリーンとバーカウンター上のエスプレッソマシンが効いていますね。

1階の寝室。









