TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
考えたこと2で外部空間全体の考え方の話を
しましたが、今回は部位ごとにもう少し詳しく
ご紹介したいと思います。
中庭。
この住宅のメインの庭になります。水を張って
池にしています。中心部にキンメイ孟宗という
竹を入れます。
そもそも躯体に囲われた中庭ですが、和室の
延長に濡れ縁を儲け中間領域としています。
もっとも囲われた状態なので、この空間その
ものが中間領域ともいえるかも知れません。
ここに座って、池に水が落ちる音と竹の葉が
擦れ合う音を感じてもらいたいと思っています。
池は気温を下げる目的も有り、和室と洗面所
の引き戸を開けると、南北に風が通り抜けます。
中庭の隣にはクッキングガーデンを設けてあります。キャンプでバーベキューというよりは、
室内のキッチンの延長で、普通の料理をここでして、もうひとつのダイニングスペースとし
て普通に外でご飯を食べることが出来る住まいを考えました。
東京ガスや、TOYO KITCHEN、ナカシマプロペラの久保さん にも相談に乗ってもらい、
外でご飯を食べたいという思いを実現しました。KAMATA modelに引き続き、
cook'inGARDENのテーブルを置きますが、今回は電磁調理器つきのワゴンも
入れることにしました。
展示場ですがシンクもコンロも実際に使えるようにしてあるので、ここで料理を作ってみんな
で食べるようなイベントも考えたいと思っています。
シンクはTOYO KITCHENのPUTONを使います。久保さんには、作って食べるだけではなく、
植物を育てることも必要とアドバイスをいただき、栽培用のプランターも設置する予定です。
テーブルの上部はオーニングテントに覆われるような計画になっていますので、室内に
近い感覚で外ご飯を楽しめるようになっています。
バスコートへは、浴室から直接出られるような計画をしています。ここはゆったりお風呂に入る
ということだけでなく、干し場とも隣接し、取り込んだ洗濯物は地窓から直接客間へ投げ入れ
ることが出来るようにしてあります。
取り込んだ洗濯物は畳の上でたたんで、そのまま押入れに収納できるような、洗濯物
動線を考えています。このあたりの考え方は東京ガスさんとの話し合いの中から生まれ
てきました。
南北に並ぶ主寝室と書斎は無双格子を開けると空気が流れるようにしてあり北側の窓には
夜間窓を開けたままにしておいても、防犯上問題がないような戸締りのできる格子戸を設けて、
北側に植えた樹木によって冷やされた空気を夜間に取り込めるようにしてあります。
ついでに、展示場なのでアプローチ周りはにぎやかになるように、たくさんの人に見て
もらえるように、ネットをつってその中にラム君をたくさん入れておこうという話をしていました。
不足がちな人気のラム君をOPENまでに集められるか。オープンが楽しみです。