TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
オープンまでの間に今まで考えてきたことをなるべく多くお伝えしていきたいと思います。
そもそもこんなことを考えていました。
ちょっと文字が小さくて何が書いてあるのかわリませんがこう書いてあります。
杉並区浜田山住宅総合展示場に建つHEBEL HAUSのモデルハウスである。
杉並、世田谷はヘーベルハウスの草創期にそのポテンシャルの高さを評価いただき、
多くのHEBEL HAUSが建てられた地域でもある。
しかし残念ながら現在のHEBEL HAUSはこれらの低層高級住宅地においてその力を失い、
HEBEL HAUSはその得意とする都市型、高密度エリアの狭小住宅もしくは大型の賃貸
併用の住宅が主な市場になっているように思われる。
今回の浜田山モデルは、低層高級住宅地の中で勾配屋根の載せた木造住宅ではなく、
あくまでHEBEL HAUSの特徴であるシンプルでモダンな陸屋根の形にこだわり、高級
住宅地の中に立つ住宅としてふさわしいHEBEL HAUSの形を再び見つけ出す為の
ケーススタディモデルである。と書いてあります
こういうことは今に始まった話でなくもしかすると私が旭化成に入社したころからの課題
なのかも知れません。
で、フィールドワークも行いました。実際に永福町、浜田山、宮前といったあたりを歩いて
みて回ったのですが、私が住んでいる阿佐ヶ谷周辺やなどに比べるとヘーベルハウス
の数は圧倒的に少なくかつ古いことがわかりました。アパートはそれなりに建っていま
した。
いろいろとスタディしている中で、こんな形に行き着きました。
基本的に直方体の組み合わせなのですが、頭にgable(切り妻の形)が載っています。
porusというのはあまり一般的な言葉ではないと思いますが、直訳すると多孔質という
ことで、孔がたくさん開いた状態です。KAMATA modelの計画をしていたときにこんな
形の作り方がチームデザインの中から生まれてきました。 形が面白いだけでなく、
建物の奥のほうまで光を取り込んだり、ある程度のプライバシーが確保できる中間領域が
作りやすいので、いわゆる狭小住宅ではない、都市型の住宅では有効な形です。
mdoブログでは紹介していましたが、模型写真も紹介しておきます。