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松原のおたがいさまハウス

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プロジェクト

TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です

祐天寺に「おたがいさまハウス」という50坪の土地を2つに分割して作った住宅が

あります。

 

assyuku おたがいさま模型.JPG

その一年くらい前に作った品川のかぜのとうは、外に閉じて内に開く典型的な都市型

狭小住宅で、とても気持ちのいい空間ですが、周辺とのかかわりを絶ってしまったような

つくりをしています。

品川外観.jpg

あの場所で、都市にあって自然を感じることが出来る気持ちの良い空間をどうしたら

作ることが出来るのかということを突き詰めていくと、ああいった空間になって行きま

した。

SDO検討風景.jpg

あの場所に行くと、確かに気持ちが良く、特に今頃から夏にかけては「かぜのとう」の

空間が一年の中で一番気持ちがいい季節です。

予約制で見学可能なので、まだ見たことのない方はぜひ一度あの空間の気持ちよさ

を体験してほしいと思いますが・・・・・・・

和室人ナシ.jpg

私たちの中には、この住宅は東京の住宅地にあって、本当に目指していく形なのか

という疑問は絶えず付いてまわっていました。仕方がないとはいいながら、街に対して

閉じすぎていないかと、自問自答している中、新たな街角ヘーベルハウスの計画の

話が持ち上がりました。それが祐天寺の「おたがいさまハウス」でした。

街かどへーベルハウスが建った場所はそこを基点に、周りの人たちが街を意識する

様になるようにしたい。そこからきれいな街づくりの意識を生み出して行きたいという

願望がありました。

「おたがいさまハウス」は「品川かぜのとう」とはある意味対極にあるような考え方で

計画しています。

当時、住宅地の都市計画を国が面で、行政は線で、我々は点をつなげて街を作って

いきたいなどと、大それたことを考えていましたが、基本的な考え方は今でも変わっ

ていません。

「おたがいさまハウス」は祐天寺の50坪の土地に建てる2棟のヘーベルハウスを街

や街路との関係、隣り合うお互いのヘーベルハウスとの関係がうまくいく状況を生み

出すきっかけになる建て方をしたいと思い「おたがいさまハウス」というネーミングを

しました。今では完全に一人歩きして、人気の「おたがいさまブログ」も、もともとは

「おたがいさまハウス」の認知度をあげる為にマツオさんが始めたものです。

TDO(当時はSDOですが)で計画したおたがいさまハウスは実はこのほかにも二つ

あります。ひとつは梅が丘のおたがいさまハウス。もうひとつは上原のおたがいさま

ハウスです。残念ながら上原のほうは計画が変わり、現在単独でヘーベルハウスが

建っていますが、梅が丘のほうは、実際におたがいさまハウスとして建築されました。

前置きが長くなりましたが、

今松原でおたがいさまハウスの計画をしています。もともと100坪弱の土地を3つに

分割して三棟の住宅を建てる計画です。今回の計画は3棟なので、2棟で考えるより

いろいろなことが出来るはずです。将来的には、2棟が3棟に3棟が4棟にと連鎖

反応的に計画していきたいという願望はあります。

ファサード修正.jpg

最近面開発された大規模な建売住宅や売り建て住宅の計画にはとても良く出来て

いる物も多く、昨年参加していたプレハブ住宅景観研究会で視察にいった分譲地な

どは、本当に良く出来ていました。ただ既存市街地の景観に目を向けると、どこに

行っても、やっぱり何とかしなければと思ってしまうような場所ばかりです。

そこで一棟単独の計画ではなく、こういった複数棟の計画には積極的には関わって

行きたいと思っている矢先、松原プロジェクトの話が舞い込んできました。

だいぶ長くなってしまったので、続きはパートⅡにまわしたいと思います。

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