TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です。
念願の外ご飯イベントも6月20日の日曜に行うことが決まりました。写真を整理したので
フォトギャラリーとして掲載します。
ヘーベルハウス浜田山モデルの敷地は63坪です。決して小さい土地ではありませんが、
外部空間とあわせて計画しないと快適な空間は生まれてこない大きさです。
浜田山モデルは、都市の低層住宅地の中で快適に生活する為の住宅を、このサイズの
土地の中で、もう一度考え直してみるケーススタディとして計画しました。
TDOではSETA modelの計画以来、光・風・水・緑・空気を心地よさとして感
じるということをテーマとしていますが、浜田山では外部空間の使い方、天井の高さ、
仕上げ材も快適な空間を作るための重要な要素としてあわせて検討しています。
外観正面(南側)
外部を内部に取り込んでいくと、建物はポーラス(多孔質)な形になっていきます。
カドケシという消しゴムがありますがその形に似ています。
ヘーベルハウスでは最近建物緑化を緑をまとうという表現をしていますが、中庭にも
屋上にも、周囲にも、まさに緑をまとい、生活の中に緑が深く入り込んだ形になって
います。
妻側外観(東側)
オーニングテントの下が、屋外で作って食べることの出来る庭、クッキンガーデンです。
クッキンガーデン上部から
手前に見えているのは干し場にもしている屋外のユーィリティ。
アウトドアキッチンのシンクはTOYO KITCHENのPUTTON。
テーブルはナカシマプロペラのクッキンガーデン。
玄関内部
玄関を入った先のアルコーブにはトップライトからの光が一日中差し込んでいいます。
都市の住宅を快適なものにするために、上部からの光の使い方は非常に重要なポイントに
なります。
視野に入るかなりの部分に木質系の材料を使っています。主にオークのクリアオイル仕上げ
です。
客間としての和室
和室はメインの外部空間である水を張った中庭に面しています。外部と内部がまじりあい、
豊かな空間になっています。客間としてだけでなく、普段はユーティティに干した洗濯物を
地窓から和室に取り込み、ここで洗濯物をたたみ、押入れの引き出しに収納し、お風呂に
入る時には、ここから下着やリネン類を取り出していくという洗濯物動線上の重要な位置も
占めています。
中庭のキンメイモウソウチク
中庭の水盤の中心はキンメイモウソウという種類の竹が植えてあり、リビングやダイニングに
潤いを生み出しています。
クッキンガーデン
中庭の脇はオーニングに覆われたクッキンガーデン。二階リビングの計画で、キッチンも二階に
あるため、ここは食事をするだけでなく、料理もするアウトドアキッチンも計画してあります。
塀とオーニングが適度な囲われ感を作り出しています。
水面とオーニングと軒裏に反射した光が落ち着いた雰囲気をつくります。
北向きでも明るい洗面所
和室の北側にはトップライトからの光が一日中降り注いでいる洗面所があります。ここから、
もしくは浴室からバスコートを経由して、ユーティリティにでることが出来るようにしてあります。
浴室
3帖分のスペースを使ったちょっと贅沢な浴室。トップライトからの光に満ちている。正面は
バスコート。
浴室の腰掛
東京ガスのミストサウナを設けた浴室。洗い場に設けたベンチに腰掛けたり、浴槽の縁に
腰掛けて足湯や読書などゆったり時間をすごすことが出来るようにしました。
浴槽はTOTOのスーパーエクセレントバス。在来浴室でも魔法瓶という断熱性を確保した
設定になっています。
バスコート
屋外のユーティリティへとつながっているバスコート。コハウチワカエデを抜けてくる光が
清潔感のある空間を生み出しています。
1階の西側は主寝室とベッドルームからなるプライベートな空間。南北に、ヤマボウシの庭、書斎、
主寝室、ヒメユズリハの庭を並べ、涼しい空気の動きを生み出すように計画してあります。
ヒメユズリハの庭の方向を見た主寝室。
窓に設けた格子は鍵が掛けられるようにしてあり、夜間安心して窓を開けられるようにして
あります。
書斎方向を見た主寝室
通路に当たる部分は天井を一段低く抑え、仕上げを変え間接照明を仕組んであります。
書斎との間には無双格子が設けてあり、気分によってかぜが抜けるようにしてあります。
主寝室方向を見た書斎
ヤマボウシの庭方向を見た書斎。
書斎の本棚は窓台も兼用し、ここに設けたクッションに腰掛けてあるいはクッションを外の
テラスに持ち出して、時間をすごせるようにしてあります。
二階に上がっていく途中の輻射パネルと木格子
ルイスポールセンのSateliteが全方位に光を届ける様になっています。
旭化成オリジナルの輻射パネルは、冬は温水、夏は冷水を通し、ストレスのない暖かさと
涼しさを感じさせてくれます。
階段
オーク材に包まれた階段上部には腰掛けれられるようにベンチを造作してあります。
リビング
階段を上がると正面の窓の向こうには ひとみ街道のケヤキとクスノキが見えてきます。
約4m四方(約9.5帖)のリビングの天井は2.2mに押さえ、仕上げも変えています。
ソファから見えるもの
リビングでは正面に竹を見ながら時間をすごします。
べランダのミドリエ
べランダにでたところの腰壁は、土の要らない緑、サントリーミドリエの緑をまとっています。
屋根裏を吹き抜けとしたダイニング。
天井はオークで仕上げている。正面上部の壁にはここにもサントリーミドリエを設けています。
室内でも緑を感じて生活したい。
ダイニング上部にもSateliteを三連で設置。難しい吹き抜け空間の照明計画ですが、間接光と
この三灯の光で十分な明るさが感じられます。
中庭方向を見たダイニング
ダイニングでも中庭に植えた竹を感じながら生活ができます。
EDEL
南に面した吹き抜け上部の窓からは、夏に熱が入り込み過ぎないように、屋外用のブラインド
EDELが外付けで設けてあります。
ワークスペース
もちろん誰が使っても良いのですが、主に奥様の書斎として設けたワークスペース。
書棚上部には開口を設けてここでも中庭の竹が感じられるようにしてあります。
書斎とダイニングの位置関係
天井が高いダイニングと2.4mの天井高のワークスペースの関係。
ミドリエ
書棚の上にはここにもサントリーミドリエを設けて、外の竹と重なり緑豊かな空間が生まれている。
パントリー
キッチンと廊下の間には家全体の収納を兼ねたパントリーが設けてある。