ご無沙汰していました
旭化成ホームズ TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
以前浜田山モデルハウスのアウトドアキッチンで使ったTOYO KITCHENのPUTTON
がこんなところで使われていますとmdoブログで紹介したのですが、
新建築住宅特集の表紙、覚えている方いらっしゃいますでしょうか。
この住戸の集まり方とか、街との開き方とか、ものすごく気になっていたのですが、
なんと今年の設計の新人池谷さんのコネで見学、というか押しかけて庭ごはんしよう
ということになり、先日行ってきました。
横浜高島屋でスパークリングワインと、惣菜とパンを買い込んで出発。
UFOが降り立ったような形のヨコハマアパートメントが姿を現してきました。とても唐突
な状態ですが違和感は感じません。真っ白ですがサイディングの横ラインが緊張感を
和らげている?サイディング?ですか。なのに安っぽさを感じないのは何故?後で
話を聞き個人的には納得がいきました。
この建物の奥に路地状の敷地があるのですが、境界には仕切りは特になく、床仕上げ
が切り替わっているだけです。
おたがいさまハウスを思い起こします。そういえばおたがいさまブログでは早々と種に
なっていましたが、おたがいさまハウスなんとグッドデザイン賞に応募しています。
無事一次選考を通過し、8月2日に通過作品がネット上に情報公開されます。
また27日から29日には東京ビッグサイトでGOOD DESIGN EXPOという
イベントが開催され、そこでも一般公開されますのでぜひ見に来てください。
とても楽しそうです。話を戻します。
着いた早々岩井うれしそうに階段に登っていました。
街路とのつながり方、こんな感じです。ちょっと覗いてみたくなります。実際ご近所との
コミュニケーションもうまくいっているようです。良い感じですね。
いろいろな孔から違う風景が見えてとても面白いです。階段は全部で四つあるの
ですが、大きさも勾配もみな違います。
勝手に庭ごはんの前に、2階?3階か?の部屋に案内してもらいました。
一段目の階段を上がって踊り場にたどり着くと、一度外部に放り出されます。
なんか不思議な景色が飛び込んできました。横浜は高低差が激しいのでスカイラインが
そろわないんですね。なんとなくジブリのアニメを見ているような気分になりました。
部屋の内部は細長く、決して大きくはないのですが、十分暮らせるというか心地良い
場所でした。
でもここに住んでいる人たちは、下で多くの時間をすごすのでしょうね、やはり。
アート系の人が多く住んででいるようで一階はみんなのアトリエになっているし、
ここでイベントも行われていて、地域のコミュニケーションの場にもなりつつあるよう
です。
裏側にはなんとエネファームがありました。これでみんなで使うお湯をまかなっている
という話でした。お湯を共有しているという事実が共同体として存在を明確にしている
ような気もします。
ではそろそろ乾杯ということで楽しく食事が出来ました。
イベント開催のときの写真なども拝見し、とても有意義な時間をすごすことが出来ました。
池谷さん、永田さんありがとうございました。
そういえば、サイディングがチープな雰囲気を感じさせない秘密を永田さんがひとつ教え
てくれました。
このサイディング白いんですが、あえて初めから白いものを使わないでグレーの
サイディングを現場でホワイトにペイントしているということでした。
アアルトのコエタロとかレンガをわざわざ白く塗装していたりしますが同じような狙いで
やっているのでしょうか。
最近「ゆらぎ」が広く心地よさを感じるキーワードとして存在しているような気がして
いますが、ここでも人の手による色むらが、ちょうど良い「ゆらぎ」を生み出しているよう
に感じました。