TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
TVのCMも始まっていますが、今回はmonadoです。
FREX monado 発売を記念して、狭小というか都市型で間口の狭い土地に建物を
計画しようとしている方だけ?でもないか、を対象にモナドだったらどんな建物が
実現できるかという設計相談会をTOKYO DESIGN OFFICEが開催します。
11月20日(土)、21日(日)です。
TOKYO DESIGN OFFICEがモナドを使ってお客さまの敷地にどんな住宅を作るのか、
この機会にぜひ参加してみてください。詳しくは、もうじきイベントブログにアップされると
思いますが、とりあえずお問い合わせ下さい。
で、ちょっと長いですが、私のモナドという商品の感想を書いて見ます。
めんどくさい人は読み飛ばしてください
私の入社当時って何年前のことだか、という感じですが、そのころからFREX躯体に
こだわって狭小敷地に建つ商品の開発をしていた工藤さんのとりあえずの集大成と
いって良いような商品が出ました。
なんでもmonadoという商品名、5年前にすでに登録商標取っていたという話です。
工藤さん、いつも難しい言葉を使いますが、このあたりはこだわりを感じます。
FREX monado ノマドではありません モ ・ ナ ・ ド です。
ノマドといって伊藤豊雄を思い浮かべる人がどうも周りにはいませんでした。
さてこのモナド、今回はカタログもかっこいいんです。
一年前SDOで一緒に設計をしていた西野君、このモナドの開発には工藤さんの
右腕として、大活躍していたようです。社内向けのPR番組営業宝島にも
出演してちょっと緊張気味でしてしゃべっていました。プロトタイプのインテリアは
ほとんど西野君ががんばっているようです。
スケルトンの階段を含め、難しそうな床のスキップ部の納まりもとてもきれいに
西野君らしくあっさりと仕上げていました。実物は見ていませんが。
内部の造作は浜田山などの展示場でもお世話になっているDAYSの松江さんが
計画したようです。
カタログの中の断面パースモかっこいいんです。なんかちょっとアトリエ○○的な感じ
のパースですが、かっこいいからいいです。とてもわかりやすいし。
このカタログほしい方差し上げますよ。人気があるのか、社内でも不足気味なようで
す。でカタログがかっこいいだけでなく、こんなことが出来たらいいのに・・・・と思っ
ていたことが、結構できるようになっています。
先ず、スカイラインのシルエットがとても美しくなりました。今まで付いていた、ちょっと
無骨な軒樋がなくなりました。すばらしい。
これだけでも十分良いのですが、今回都市の家の原象という表現を使っていますが、
長年都市を構成する住宅のあり方にこだわった工藤さんならではのシステムがいく
つも入っています。
プリズマティック・フォルムというあまり聞いた事がない表現をつかっていますが、これは
キューブではない形、今回は5角柱のことをさしているようです。都市を象(かたどる)と
いう表現を使っていますが東京の第二種高度地区という高さ制限の中では、民法上の
50cmの離れを確保すれば、そのまま立ち上がるという画期的なものです。
昔、山下和正さんという建築家が斜線制限をそのままトレースしたような建物を作ってい
ましたが、建築家はたまにこんな風に法規制を逆手に取ったような作り方をするようです。
ヘーベルハウスモナドは自ずとそこに定まる形を 素直 に象リながらすべてをヘーベルで
包み込む。ということなので、基本はごちゃごちゃした形にせず、五角柱のモノフォルムで
町並みを構成するという、都市計画的な視点も入っているんですね。
日本特に東京の街並みは、高度制限によって出来ているよな物ですから。道路斜線とい
う法律でスカイラインがだらしなくなってしまっています。賛否両論あるようですが、最近で
は天空率という概念が入り込み、住宅地のシルエットもちょっと変わっていくかも知れま
せん。私、大学では街路空間の天空率とか、緑の効果みたいなことをやっていたので、
このあたり結構興味があるんです。
なんか長くなりましたが、完全にフリーになったわけではないのですが天井高を結構いじ
れるようなシステムになっています。これってシステム系のラーメン構造としては、結構す
ごいことなんだと思います。作ることの出来る空間のバリエーションもずいぶんと広がった
と思います。
さらにこれスカイウォールと呼んでいますが、背の高い腰壁。ついに出来たんですね。
これが前からほしかったんです。
今回のmonadoのシステムで作ったら、品川かぜのとうもまた違う形になるかも知れま
せん。狭い和室とか車庫は天井高い必要ないですから。
今回の設計相談会でお客さまの敷地ならではのモナド作ってみませんか。