TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
グリーンタワーに行ってみたり、キラー通りを歩いてみたりして、なかなかたどり着き
ませんでしたが、ワタリウムの藤本壮介展見てきました。もう一週間以上たって
しまいましたがちょっと報告します。
HOUSE N とか一度実際に見て中に入ってみたいと思ってしまいますよね。
写真を見るととても街になじんでいるとはとてもいえませんが、とても不思議な対比
になっています。こんな建物が街にポコポコ建っていたら面白いでしょうね。
システムが完成しているヘーベルハウスの設計は、ヘーベルハウスの305mm
というモジュールがあらかじ薄いブルーで印刷された紙プランニング原紙という
下敷きみたいな紙があって、その上に間取りを組みたてていくというやり方をします。
極端な話、誰でも間取りは作れるような仕組みになっているわけです。平面的に
部屋と部屋をパズルのように組み合わせれば、家が完成します。この間取りさえあ
れば、自動的に(ちょっとオーバーですが)一軒の住宅を作る為の図面が出来上が
ります。
今回の「山のような建築 雲のような建築 森のような建築」という企画はどういう過程
を経て藤本さんが 「HAUSU N」のような空間を作っていくのかを垣間見ることが
出来たような気がしました。
上の渦巻きのような形に空間を構成していったり小さな箱を積み重ねて空間を作って
いったり、柱・壁・床というような構成要素を考えないで、いきなり空間を組み立てて
いくような作業はとても楽しそうです。
ヘーベルハウスという住宅を設計するという作業とこうやって空間をゼロからイメージ
していく作業は、最終的に住む場所を作るという似たような作業をしているように見え
ますが、やっていることはかなり違うわけですね。
TOKYO DESIGN OFFICEではホームページのトップページにもあるように
「ヘーベルハウスを超えるヘーベルハウスを。」というコピーを使っていますが、単に
間取りを組み立てるということではなく、ヘーベルハウスのシステムを使って、こんな
家が出来るんですね、と思えるような発想でヘーベルハウスをデザインしていきたい
と思っています。
展覧会の中で、将来の東京の姿を自由に書いてみて、というコーナーがありました。
なんかカイワレダイコン大根みたいですが、川が生活に近く、森の中に住宅がポコポコ
建っているような、上空から見るとちょっと目の粗い緑のカーペットのように見える街が
出来たら面白いかなと思い、こんな絵を画いてみました。
話は変わりますが、明日29日中にホームページがリニュウアルされますので、見てく
ださい。