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10層挽板フローリング

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建材紹介

TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です

11月6日(土)もうあさってですが、新宿のオゾン内にあるマルホンのショウルームで

無垢材の魅力や維持管理上の注意点を知ってもらいたいというセミナーを行います。

すぐ住宅を建てるわけではないが床材とか木材に興味のある方もどうぞお声をおかけ

下さい。

マルホンの花島さんとはもうずいぶん長い付き合いになります。お付き合いいただく

ようになったのは、「品川かぜのとう」の格子の計画をしたころからだと思います。

当時どんな樹種で作ればよいのかということから相談し、アッシュは供給量も多く、

きれいだという意見をいただき、無理に高価で希少な材量を使うのもいやだったことも

あり、お勧め通りアッシュの無垢材のオイル仕上げで格子を作りました。その写真は

当時マルホンのカタログにも紹介されていました。

格子ごし階段.jpgそれ以降、特に床材に関しては、困ったときは花島さんに相談することが多くなりまし

たが、マルホンの材料で唯一難しい問題は床暖房でした。

マルホンさんはあくまで無垢材にこだわっていた?いるので、床暖房に対応できる

材料は熱処理をしてちょっと濃い色になってしまうアッシュや75mmのちょっと幅の

狭いナラやタモに限定されていました。それでも多少は幅が縮むことも有り、お客さま

に、そのことをわかっていただく必要もありましたし、仕上げはオイルではなく、ウレタン

仕上げしか選べない樹種もありました。それでちょっと高価ですが、幅が広いほうがい

い、樹種を自由に選びたい、でも床暖房はしたい、というお客さまには上野住建で扱っ

ているアドモントナチュラルフローリングという三層無垢材をお勧めしていました。

で今回、花島さんも多少不本意ながらとは言っていますが、三層ではなく10層挽き板

の床材を作ることになり、市販する前にちょっとだけ使わせてもらうことになりました。

10層といっているのは、基材に10層に張り合わせた針葉樹系の合板を用い、表面に

3mmの挽き板を張っているという意味です。

いわゆる合板のフローリングは表面の突き板の厚みが0.2とか0.3mmしかありません

から、表面はウレタンの硬い塗膜で保護する以外耐久性を確保する方法がないので

すが、今回の挽きいたは厚みが3mmもあるので 、小口を見ない限りはほぼ無垢の

板と区別が付きませんし、ウレタンの塗膜も必要なくオイルで仕上げることが出来ま

す。最近は、全全全消しというような艶をまったく消してしまうウレタン仕上げなども

登場し、それもありかなとは思ったりしますが、やはり無垢材をオイルで仕上げた表面

のしっとりした感じとか、じんわり床に反射する光とか、足に吸い付くような感触とか、

無垢材料の魅力は他に変えがたいものが有ります。

この魅力を保ったまま、今回の挽き板フローリングは床暖房が可能になりかつコスト

も抑えることが出来るようになりました。

なんかTVショッピングの商品のお勧めみたいになってしまいましたが。この材料とても

いいと思います。厚みが3mmあるので継ぎ目の見え方も無垢材とほとんど変わりま

せん。

マルホンさんのショウルームに行くと木がたくさんあってなにか幸せな気持ちになりま

す。ぜひ一度できれば6日に足をお運び下さい。

 

 

修正後IMG_9128.JPGちなみに今回ご紹介するのは、左からアメリカンブラックチェリー材・タモ材・ナラ材

イロコ材(アフリカンチークといわれています)・ウォールナット材の5種類です。

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