TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です
いつものようにTOTOの杉江さんに招待していただき、
GLOBAL ENDS towards the beginningのシンポジウムに行ってきました。
ギャラ間が25周年で名前もTOTOギャラリー間と頭にTOTOが付き、記念展
及びシンポジウムが開かれています。
今回から、安藤忠雄さんはじめ岸和郎さん内藤廣さん原研哉さん吉岡徳仁
さんとそうそうたるメンバーを運営委員に迎え企画をしていくようです。
今日のシンポジウムはパウロ・ダビット、ケリー・ヒル、スミルハン・ラディック
さんら普段あまり耳にしたことがない建築家をこのために招待し、
ケン・タダシ・オオシマさんという日系の建築史家の先生をキュレーターとして
行われました。
基本は英語でのシンポジウムなので、同時通訳で耳にイヤホンをして左耳
からは日本語、右耳からは英語とポルトガル語が同時に聞こえてくるという
状態でした。そのせいか、テーマがわかりにくいからか、はじめのうちは、
キュレーターのオオシマさんの質問の意味もいまいちわからないし、それに
応える3人の外国人建築家の答えもちょっとずれている感じで、要するにそ
れぞれの国の言葉で自分の言いたいことを順番で言っている感じだったの
ですが、途中から、こちらも要領を得はじめて、かなり興味深い話を聞くこと
ができました。テーマも深く、とても私がまとめられるような話ではないので、
今日気になったキーワードを羅列します。
ケリーヒル:竹は他のどんな植物よりも炭素を吸収して酸素を作り出す.
内藤廣 :一人で感じること。人間。新しい人間。孤立。9.11以降。
どこでもない場所。月がきれいに見える場所。安藤さんも孤立
することは重要だといっていた。
原研哉 :工業世界が変わる。アジアの時代。何時どこが曲がり角。
移動していることが常態。リゾート。ニューノマド。 ジオグラフィック。
媒質。オンとオフの区別がない人たち。 7つの空の下、たくさんの
空の下に一つの建築。欲望のエデュケーション。次の欲望。
岸和郎 :危険な展覧会。テーマを決めた7人の集まり。一人歩き。社会。
どこでもない場所。ホテル。エアラインラウンジ。
ニュートラルスペース。スーパーキャピタリズム。 ポストモダニズム。
beginningはどこにあるか。建築の力。
ちなみにポスターは原研哉さんのデザインで背景のブロックは違う場所の空
だという話でした。展覧会のほうはまだ行ってないので、終わらないうちに見て
こないと。