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ハイダイナミックレンジ

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カメラ 岩井健一 道具

東京デザインオフィスの岩井です。

 

 

ホームページの写真でも1、2枚使っているのですが、

写真画像表現上のマル秘テクをご紹介します。


 

まず次の写真を見てください。部屋の様子を撮っています。

内部の内装色が分かるようにカメラの露出を合わせています。

1+1/3段位オーバーで撮りました。

私はよくやるのですが、中庭の上空や、窓の外の景色は完全に白トビしています。


 

窓の外には「スカイツリー」が、実際見えていたのですが、この写真には写っていません。


 

HDR

 

同じ位置から今度は、窓の右端の「スカイツリー」を適正露出で写してみました。

すると部屋の中が真っ暗です。 


HDR

 これはカメラの「ダイナミックレンジ(ラティテュードともいう)」という撮影できる明るさの範囲に限界があり、今の技術ではどんなカメラでもこれらを同時には撮ることはできません。

 

 

そこで、登場する虎の巻がこれです。

 

HDR


「ハイダイナミックレンジ」という画像処理ソフトです。

 JUNGLE Photomatix Pro 3.0

(自費で買いました。)

 

その結果できたのが次の写真です。

 

HDR

 

上の2枚の写真を合成し、適正露出の部分のみで構成してしまいます。

白トビ部がなくなり、室内と窓外の景色が同時に写っているように見えますね。 

 

実際に見ていた私の目にはこの合成写真のように見えて(認識して)いましたから、人間の目の能力はすごいです。

 

 


このソフトは使いこなすのがとても大変そうなので、

やりすぎるととても違和感のある写真になります。

実際に模範例のようになっている写真を見ますが、あまり私は好きではありません。

この程度で留めておきたいと思います。


最近ではカメラでこれをやってしまう機能をもったものも出ているようです。

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