デザイナーからの最新情報

2011.06.10 五十嵐淳展状態の構築

東京デザインオフィスの荒川です

TOTOの杉江さんが今回も講演会に呼んでくれました。

今回は建築家の五十嵐淳さん。状態の構築というテーマの講演会

でした。北海道をベースに活躍している建築家です。光の矩形とい

う住宅はとてもいいと思っていましたので、直接話が聞けてよかった

です。日本建築の縁側をつなぐ部分として再解釈していたりするの

はみなやっていることですが、ちょっと面白いのは、素材として農家

の温室とか農業で使う建材の様な材料に関心が強くポリカとかのプ

ラスチック系の材料が好きなようです。一見そう見えないのですが。

今日の話の中で、一番共感できたのは、今計画中の白金高輪にも

つながる話なんですが、「直射光は写真を撮ると美しいが、生活する

上では不快なもので、拡散光や反射光は快適だ」というような主旨

の話です。ですね。といいたくなるような話でした。作っている住宅

は基本的にはワンルームで、ダイレクトに光が入ってくるような空間

はほとんどなく、透過や反射光を生活に取り入れるような空間を作ら

れています。光の状態をテーマにしてどんどん新しい形式の空間が

生み出されていました。

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