東京デザインオフィスの荒川です
8月の15日から夏休みをとって、直島に行ってきました。
なんと始めての直島でした。本当は、犬島とか豊島とか
淡路島もゆっくり時間をかけてみて回りたいのですが、
子供がジェームスタレルを見て感動はしないようだし、
家族旅行なので家族にはだいぶ妥協もしてもらっているし、
そんなにわがままはいえないですね。
今回は車で出かけました。直島へ渡る以外は陸路です。
普段車をほとんど使わなくなり、よほど売ってしまおうか
とも思っているのですが、まあとりあえず持っていたほう
が良いという結論になり、なら使わないとということで
今回は車です。
夕方でかけ、その日は豊川に一泊。朝豊川稲荷にお参りして
姫路城へ、そのまま倉敷まで移動してそこで一泊。
おーここが浦辺新太郎のアイビースクウェアかということで、
石井幹子さんが手掛けた美観地区のライトアップも見ることが
出来ました。
美観地区はちょっと作りすぎている感じで、テーマパークに
来たようでした。実際に住んでいたり旅館として使っていた
りする割りにリアリティが無くちょっと残念でしたが、アイビー
スクウェアはもう少しでかなりいい感じになりそうでした。
リノベーション後の施設の考え方自体が古過ぎてちょっと
辛い感じですが、もう一度再生してほしい感じがしました。
もとクラボウの工場の建物自体のパワーはかなり感じられ
ます。割りとおなかいっぱいな状態で直島へ出発。
直島に着くと、港にすぐに赤いかぼちゃがお出迎え。これを
見ただけで、なんかわくわくします。今は私のケータイにも赤
いかぼちゃが付いていますが、やはりアートには力がありま
す。
港に着くとそのまま車でフェーリーを降りてBenesse House
MUSEUMへ。途中こんなところにあれが。
そう私が学生の頃は直島といえば安藤忠雄ではなく石井和紘
でした。突然直島の飛雲閣が目に飛び込んできたときは、かな
りドキッとしました。いい悪いはいろいろとあると思いますが、
この市役所とりあえず、力を感じます。
次の日写真を撮っていたら、地元のおじさんがうれしそうに、
この建物を知っていますかと訪ねてきました。もちろん知っ
ていますよ。と返事をするととてっもうれしそうにそうですか
となんどもうなづいていました。どうも勘違いしていたようで
す。石井和紘は直島でとても愛されている建築家だったん
ですね。
そのままMUSEUMにチェックイン。この美術館なのにチェックインと
いう感覚とてもわくわくします。部屋に入ると一面に瀬戸内海が広
がっています。
テラスに出ると隣のテラスの隣のテラスのそのまた向こうの
テラスはすでに美術館そのもののテラスで、とても不思議
な感じです。
お風呂の室内窓を開けるとベッドルーム越しに海が見えます。
とても贅沢です。
ウェルカムドリンクでシャンパンをご馳走になり日が沈むまで、
海を見ていました。
夕方はそのままツアーに参加。夜は閉館後も
美術館をうろうろしてもよく、これまた普通の感じでは無いです。
ブルース・マウナンの「100年生きて死ね」が置かれた安藤
忠雄の空間も一人占めです。ここは外なので撮影OKでした。
翌朝早くからおそらくこの夏一番の暑さの中で家プロジェクト
を回りました。
外壁の焼き杉です。
こんなのが貼ってありました。
東京の街もアルミとコンクリートの既製品では無くこういうこと
したいですが、街全体で取り組まないと無理ですね。東京は
大きすぎますかね。
残念なことに、私には南寺の光が見えませんでした。
そとの光が強すぎたのか、老化現象なのか、おまけに
スタッフの人には英語で話しかけられるし。
とてもショックでしたが次の日地中美術館でジェームスタレルの
光と空間は堪能できたのでまあよしとしましょう。
その日はそのまま今度はオーバルに移動。このモノレールに
乗ってオーバルへ移動。一体これは何なんだと思うような贅沢
さ。
ただ部屋はMUSEUMのほうが快適でした。
次の日は地中美術館を見て港へ。
直島温泉や西沢さんの港の建物や赤いかぼちゃを見た後
香川へ移動。
うどんも食べたかったし、直島で食べましたが、丸亀市猪熊弦一郎
現代美術館へも行きたかったのですが、地中美術館の整理券が
お昼近くになってしまったのでそれはあきらめ、そのまま淡路島へ
移動。その日はそのまま淡路島に一泊し、次の日船に乗って鳴門
の渦潮を見て京都へ移動。
最後の一泊はなんと浄土宗の総本山、祇園の知恩院の
和順会館でした。ホテルや旅館ではないのですが、ものすごく
綺麗でお金のかかった建物でした。こういうのも面白いです。
帰りの日は朝からお勤め。私も一緒に木魚をたたきながら
南無阿弥陀仏と念仏を唱えます。
後は東京に帰るだけ。神戸によって明石焼きを食べてかえ
りました。ただ垂水の駅前でほとんど罠のような歩行者専用
の道に気がつかずに進入し、警察の餌食になってしまい。
13年間無事故無違反の記録がとうとう途切れてしまいました。
最後は残念なことがおきてしまいましたが、振り返ってみると
なんとも濃い7日間でした
旅行の手配をすべてやってくれた妻に感謝です。
こんな長い日記、誰か最後まで読んでくれる人いますかね。
ここまで読んでくれた方、どうもありがとうございました。