東京デザインオフィスの荒川です
浦和区の二世帯住宅がなんとGOOD DESIGN 賞を受賞し
ました。
前任の支店長の岡田はいつまでも社内のコンペとかにしが
みついてないで、外に向けて発信しろよ。と口癖の様に言っ
ていました。
ある意味岡田さんのこんな発言が無ければ今回の様な状況
には決してなっていなかったんだと思います。やはり口に出し
て言ってみるということは大切ですね。岡田さんありがとうご
ざいました。
で、昨年いわゆるグッドデザイン賞というのにおたがいさま
ハウスを応募してみようということになり、実際に応募してみ
ました。
何とか一次審査は通過して会場にプレゼンのパネルを展示
して見ました。
おたがいさまハウスのコンセプトは結構こういうところに向い
ているかもと思っていたので、もしかしたら・・・・などと思って
いたのですが、現実はそう甘くは無く 二次不通過という結果
がネット上で発表されました。プレゼンのパネルも他の応募
作品に比べ語りすぎという感はありました。
GOOD DESIGN賞の情報のやり取りは基本的にすべてHP
上で公開される形で進んでいきます。
まあこんなものだろうと思っていたので、落ち込むというような
ことは無かったのですが、それなりにショックはありました。
そんなこんなで今年2011年度も応募しました。それも二件も。
一つは一次も通過しなかったのですが、北浦和のほうは何と
か一次は通過。とりあえずほっとしていたら事務局から住宅
メーカー4社による公開プレゼンの誘いがありました。
これは面白そうだと思い後先考えずに参加しましたが、こうい
うことはとりあえずやってみたほうがいいんでしょうね。
やってみないと先に進みませんから。
でこのプレゼンが何かの役にたったのかどうかは分かりませ
んが、なんと二次審査も通過してしまいました。
9月半ばには結果の通知は来ていたのですが、正式に公開さ
れるまで、ツイッターやフェイスブックでも情報は漏らさないよう
にと釘を刺されていたので、ブログにも当然かいていませんで
した。
明日4日には東京デザインオフィスのHPの表紙もGマークを入
れるような手配はしているので、表紙がいつものフラッシュの
画像ではなくGマークが入った北浦和の二世帯住宅のリビング
の写真に入れ替わっていると思います。
2010年度のYEAR BOOKを見てみると、UNIT 7 は生活領域
でわれわれが応募しているのはその中の、戸建て住宅・集合
住宅部門で、こんな文章が書いてありました。
ハウスメーカーによる商品化住宅及び建築家が個別に設計
した住居などの戸建て住宅と・・・・・
ということで、戸建て住宅の場合、住宅メーカーは商品として
プロトタイプを、建築家は個別に設計した住宅をといった棲み
分けがなんとなく存在していた気がします。
北浦和の二世帯住宅はハウスメーカーの住宅で個別に設計
した住宅で、今まで誰もこんなことはしていなかったような気が
しています。
などという文言があるのでまあ反則ではないと思います。
そもそも、ハウスメーカーの作った個別の住宅が応募される
ということ自体が想定外だったのかも知れませんし、しっかり
としたメッセージを持ったプロトタイプならいざ知らず、ハウス
メーカーが個別に設計したもの自体をはなから色眼鏡で見
ているという風潮は実際にあると思います。
そういう意味で、住宅メーカーの住宅でもしっかり設計をすれ
ばこのくらいのものはできるんですね。ということを表現でき
たということは、東京デザインオフィスにとってあるいはヘー
ベルハウスにとって、引いては住宅メーカー全体にとっても、
非常に意味のある一歩なのではないかとひそかに思ってい
たりします。
お客様は公開プレゼンのときにも来ていただき、非常に喜ん
でいただけました。まさかこんなことになるとは考えてもいま
せんでしたとおっしゃっていましたが、きっと誰もが自分の
住んでいる家にGマークが付いていたらなんか不思議な気
持ちがしますよね。
お客様には記念に其の証を何かしらプレゼントしようと思って
います。