東京デザインオフィスの荒川です。
今年はずいぶんゴーヤチャンプルーを食べましたが、とうとう
ネットごと取り外しました。
ツルをひっぱると、屋根から大きなへちまが二個落ちてきました。
ネットやツルは思いのほか簡単に取れたのですが、問題は土。
プランターの中は根が隅々まではびこっていました。あれだけ
の量の葉に水分を供給するのですから、ましてや地植えで広く
深く伸びていけるような状態でもなく、こんな風にして葉が増え
たり実をつけたりするのを支えていたんだなと考えさせられま
した。
で問題はこの土の処理。
土より根の方が多いのではないかというような土ですからその
まま再利用できるわけも無く、とりあえず半分だけふるいに
かけてなんとなく根と土に分けたのですが、なんとなくです。
ものすごい時間がかかり、いやになったので、半分はそのまま
放置してあります。うまく再利用してくれる人とか業者さんは
無いものでしょうか。以前ニュースで目黒区のどこかの公園で
使い古しの土を引き取るようなサービスをしているというよう
なのを見た記憶はあるのですが。
話は少し飛びますが。
最近渋谷区の比較的大きな集合住宅の計画が続き、どちらも
区の緑化計画の申請が必要な規模の大きさです。
渋谷区は建築面積の20%を屋上で、建築以外の残りの敷地
でも20%の緑化をする必要があります。
これって要するに敷地全体の20%を緑化しなさいということなん
ですね。早い話が。
建蔽率にもよりますが、車も置くし、もちろん自転車だってあるし、
そんなにスペースがあるわけでもなし、ましてや屋上にいたって
は屋上を利用しようがしまいがお構いなしで、緑化しなさいといっ
てきます。
屋上の緑化ってたしかに魅力はあるのですが実はそんなに簡単
でもないし、土は重たくて構造は厳しくなるし、で壁面緑化という奥
の手を最近まじめに検討初めています。
ゴーヤの緑のカーテンはちょっとジャンルが違うかも知れませんが
もともとヘーベルハウスには壁面緑化のシステムがあるんです。
今までは正直あまり真剣に考えていなかったのですが、追い込
まれると真剣に考え始め、そうなるとこれって案外いいんじゃな
いのってことはよくある話ですよね。
どうなったかはそのうちまたご紹介したいと思います。
しかし、あいている面に芝だけを植えても、高木を植えても緑化量
が同じというのはどうしても納得がいきませんね。本来葉っぱの
表面積が多いほうが良いということだと思うのですが、目的が違う
のでしょうか。
緑化を推進すること自体とても良いことだと思いますが、CO2削減
なのか、そんなことに、これっぽっちの緑で太刀打ちできるわけも
無く、ヒートアイランドを抑制したいのか、単に潤いのある街を作り
たいのか、だったら屋上を緑化しても意味無いわけで、目的がよく
分かりません。
文句ばかりで申し訳ありません。こういうことって身の回りに多す
ぎますよね。
ちなみにヘーベルハウスの緑化に関してはこちらからどうぞ。
https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/product/nature/02.html
来年の夏も街にはゴーヤの緑のカーテンがあふれているので
しょうか。