東京デザインオフィスの荒川です
とうとう引渡しをすることになり、今までの感謝をこめて
みなで掃除をしようという話になり、先月10月13日に
みなで大掃除。
何もなくなった住宅の空間はなんとなく寂しさが漂います。
新築で何も無い状態と物理的には何も違いは無いのですが。
もしかしたらこれからここに住むことになっているお客様が見
るとまったく違う空間に見えているのかも知れません。
しかし水谷君は大きいですね。
この建物が出来た年、私はスキーで大怪我をし、この階段を
杖を突いて何度も往復した記憶が消えませんが、新らしい主
を向かえ、新たに時を刻んでいくことになりました。
バスタブというのも水が貼ってある状態と空の状態はずいぶん
感じ方が違うもので、以前TOTOのHP用の写真撮影で浜田山
モデルの浴室の写真を撮ったときも、排水がつながっていない
のに、とりあえず水を張りましたが、撮影後水を抜くのはひと
騒動でした。何でも旭化成リフォームがカタログ用の写真を撮
る為にまた浜田山モデルのバスタブに水を張ったという話を聞
きました。こんなことなら、排水くらいつないでおけばよかったで
のですが。
品川のこのお風呂一度入ってみたいと思っていたのですが、
そんな希望もかなわぬまま今ごろはご主人様がここに浸かっ
て、あーとか言っているかも知れません。
せめて最後に水を張った状態を見てみたく、そうしてみました。
品川区のこの場所で、こんな風に外を見ながら入浴できるとい
うこと自体ものすごく贅沢なことだと思います。
しかし浴槽に張ったお湯なり水は必ず薄いターコイズブルーに
見えますね。こういうものなんですね。
この街かどヘーベルハウスを気に入ってヘーベルハウスを建
てていただいたお客さまは数多く、また渋谷デザインオフィス
当時からいままで、共に歩んできた建物だけに、感慨深いも
のがありました。
しばらくしたら、住まい心地の感想を伺いに行きたいと思って
います。