東京デザインオフィスの荒川です
最近無垢の床材というとマルホンさんの床材オンリーになっ
ていますが、物がチークとなるとちょっと話が違うかも知れま
せん。
今計画中の住宅で、それぞれ別のお客様なのですが、
チークの床材が使いたいという方と、チークの大きな
テーブルが作りたいという方がいらっしゃいます。
そこで以前KAMATA modelを計画したときにお世話に
なった社名もそのままミャンマーチーク販売の営業の松田
さんに 相談してみました。
紹介していただいた端材を集成した床材のサンプルを
持ってきてもらいました。
三種類の床材を並べてあります。
左は床暖対応のチーク材。90mmのユニタイプSSG塗装品。
真ん中は巾方向に端材を三枚集成した3Jタイプで従来から
あるウレタン塗装品。
右のものは塗装がSSGタイプのもの。
今回良いと思ったことが二つあります。
一つはSSG塗装という今まであまり耳にしたことがない
種類の塗装です。私が知ったのはつい最近で、白金の造作
家具の計画でDAYSの松江さんから聞きました。
SSG塗装というのはガラス塗装というもので、ウレタンのよう
なつやも出ず、どちらかというとオイルよりも無塗装の木の
風合に近く、ウレタンよりも 強い保護層が出来るといういい
ことだらけの 塗装らしいです。
もしかすると今後この塗装が床材や家具の主力になってい
くような気もします。無垢の木の風合とメンテナンスのしやす
さが両立しています。
もう一つは巾方向に端材を集成したタイプです。
こうすることで素材に無駄が出ず、環境保護にも貢献出来る
し、価格も抑えられます。
ちなみにカタログ価格で床暖対応のぽかぽかチークが
15,000円/㎡(これでも高くはないと思いますが)に対し
3Jタイプだと半額の7,700円/㎡まで安くなります。
ミャンマーチークさんは施工もやってくれ、メンテナンスも
しっかり対応してもらえるので、助かっています。
防音対応の直貼りタイプもあるので、広範囲に使うこと
が出来そうです。
テーブルの材料も手配できるか聞いてみました。長さは
お客様の要望通り3mに対応は出来そうですが、厚みは
30mmがいっぱいらしく、チークはRをとって磨くと、とても
上品でしっとりした感じになるので、どういうデザインにす
るかも含め検討の余地がありそうです。
3m物を接ぐのではなく短手方向に1m物を接いで3mに
するというのもありそうです。
ずいぶん昔にお客様支給でヒッカドゥワというチークの
家具屋さんからフローリング用のチーク材を支給しても
らったことがあり、HPを見てみたら3mくらいのテーブル
もあるようなのでそのあたりもお客様と検討してみよう
と思っています。