東京デザインオフィスの荒川です
先日丸の内の新丸ビルにあるAGC旭硝子の事務所に
行ってきました。ショウルームというわけではないようですが、
インテリアに新しいガラス建材をたくさん使ってあります。
それでショウルームに近い形で使うともあるという話でした。
住宅の場合、店舗やオフィスほどは、ガラスを使う頻度は
多くはないのですが、何か面白いものがあるかもしれませ
ん。
この廊下と部屋の間のパーテション垂直でなく斜めになっ
ています。ガラスのたわみや強度等、なかなか難しい
ことが多いようです。床や壁が意外な写りこみ方をして
面白いです。
以前川崎の住宅でGLO-BALLを使った照明計画をした
実例を紹介させてもらっていますが、
https://hebel-tdo.com/tdo/tdo-blog/process/cat58/
写りこみを楽しむような計画にはGLO-BALLはうってつけ
の様で、ここでもたくさんのGLO-BALLが使ってありました。
カフェテリアにはアルテミデ社のカストーレというペンダントも
使われていましたが、ほぼ同じような効果を狙っているのだ
と思います。この器具パリでも良く見かけた気がします。
一番面白いとおもったのはこれなんですが、
これ別に普通の写真ですよね。ただ良く見ると文字が裏返っ
ています。壁の黒いガラスパネルに写った虚像なんです。
少し離れて周囲も写すと明らかにただの黒いガラスの面なの
です。
黒いガラスの光の反射の仕方とかそもそもその面の輝度とい
うのが、どういう解釈をすればいいのか頭の中でかなり混乱
がおきていました。使い方としては結構面白いような気もし
ました。
この映像もちょっと不思議です。手前に見えている白い
テーブルとオレンジの椅子以外はすべて黒いガラスに映っ
た虚像なんです。ガラスの裏にテレビが仕込んでありテレビ
の光は黒いガラス越しにこちら側に浮き出ているものです。
黒いガラス面に画面のみが浮き上がっている状態という
のは実際にも使えそうな気がしました。
こういうアイデアは頭の中で熟成しておくとある日役に立つ
ことがあるような気がします。