元東京デザインオフィスの荒川です
最後にブログをアップしたのが3月11日なのでもうじき二ヶ月
たってしまいます。最近アップされた新スタッフの紹介の中に私
が入っていないのを見たお客様から連絡いただいたりもしてい
ます。報告が遅くなり申し訳ありませんでした。
2009年には東京デザインオフィスと改名していますが、2004年
に渋谷デザインオフィスを立ち上げて以来、まる9年間東京デザ
インオフィスのデザイナーとして設計活動続けて参りましたが、
この4月から東京デザインオフィスを離れることになりました。
本社のHPにも紹介されているレジデンスという商品があるので
すが、4月からは当面この商品を作って売るということがミッション
になっています。しばらくは本社の商品企画部でこの商品の計画
に加わり、モデルハウスが完成した後は実際にお客様の住宅の
計画もしていくというような仕事になりそうです。
そうはいっても東京デザインオフィスでご契約いただいたお客様の
計画を誰かに引継ぐということも難しく、しばらくは引き続き計画を
進めて行くことになりますので、プロセスや完成した住宅のご紹介
はさせていただこうと思っています。
話は変りますが、3月末に計画の依頼のあったお客様の計画を
一つだけ引き受けているのですが、先日その現地の確認に行っ
た時にこんな建物を見つけました。
これってそう桜台コートビレッジ。建築家の内井昭蔵さんの集合
住宅の名作です。
学生時代、集合住宅の課題で何度もスライドを見せられた記憶の
ある雁行した形、開口部が コーナーに水平のスリット状に切り取られた
印象的な姿のあの桜台コートビレッジが突然目の前に現れました。
それも満開の桜の花の中に。以前にも街で偶然有名な建物に出
会うと得した気持になりますという話を書いた記憶がありますが、
今回は単に得をしたというより感動的でした。
勝手に少し中まで入ってみました。1970年の作品ですからもう42年
も経っているんです。1970年といえば、あの世界の国からこんにちは
の大阪万博の年です。ヘーベルハウスも今年40周年で、ロングライフ
住宅ですよと言っていますが、それより古くこれだけきれいなのは
驚きです。管理もしっかりされ大切に使われているように見えました。
まだまだ現役を続けて行くように見えます。
やはりロングライフである為には単に耐久性が高いだけでなく愛着が
持てるような形とか気持のよいデザインであることが必須なんだと
再認識しました。
この日敷地を見に行ったお客様の計画も近いうちにご紹介します。