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2012.06.28 散策その１

こんにちは。東京デザインオフィスの近藤です。

梅雨の合間の晴れた日に、
メンバーの葦津・島田と一緒に建築の散策に行ってきました。
笹塚の事務所から比較的近くで、「体感」を楽しめる建物ということで選んだのは、
「国立新美術館」 「21＿21DESIGN SIGHT」の２つです。

まずは「国立新美術館」。設計は巨匠・黒川紀章氏。
大波のようにうねって美しい曲線を描くガラスのカーテンウォールと、
校倉造をモチーフにしたと思しきエレベーションのデザインは、
新館・別館の対比も含めてとても美しく、
かつ大自然のスケール感に近いものを感じさせてくれました。

続いて「21＿21ＤＥＳＩＧＮＳＩＧＨＴ」。設計は安藤忠雄氏。
関西エリアで設計担当をしていた当時に、
安藤氏の建物をよく見に行った事を思い出しながら、
東京ミッドタウンのランドスケープデザインを楽しみつつ歩いていくと・・・

「21＿21ＤＥＳＩＧＮＳＩＧＨＴ」が見えてきました。

折り曲げられた巨大な１枚の鉄板屋根に象徴されるデザインですが、
本来なら一体であるべき空間が「そと」でつながっている部分に、
「住吉の長屋」を思い出してしまいました。

ちょうど開催されていた「テマヒマ展〈東北の食と住〉」を見ようと館内に入ると、
内部は京都の北山にある安藤氏設計の「京都府立陶板名画の庭」を、
よりモダンにデザインしたとおぼしき空間。

建物内部にどう外部を取り込むか、光と闇をどう交錯させるか・・・
そんな刺激的な空間設計が、観客である私たちに適度な緊張感を与えてくれ、
シンプルなギャラリーをより魅力的に見せてくれます。

展示されていたのは東北ならではの「ものづくり」の息吹を感じる品々ですが、
それらの影がギャラリーの床に映し出され、
「これもまたデザイン・・・」と思った次第です。

残念ながら館内は撮影禁止ですので、
興味を持たれた方は是非足を運んでみて下さい。

こちらはミッドタウンの遊歩道から見た「21_21 DESIGN SIGHT」の裏側です。

佇まいがとても美しく、見入ってしまいました。

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