デザイナーからの最新情報

免震構造

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こんにちわ。近藤です。

 

昨日2組のお客様に設計をお任せいただける事となりました。
東京デザインオフィスを選んでいただいた事に感謝し、
ご縁を大切にしていきたいと思います。

 

ところで、6/22のスタッフブログで西野が、
「港区耐震改修工事等助成金」について説明していましたが、
東日本大震災以降、地震に対して家造りをどう考えるか、
お客様の意識や優先順位が変わってきたように感じています。
今回は設計における耐震性についての「こだわり」の事例を紹介します。

 

ヘーベルハウスでは耐震性を高め、より安心いただける構造として、
「ハイパーフレーム構造」「システムラーメン構造」を採用しています。
でも、それ以外にも「免震構造」という工法がある事をご存知でしょうか?

 

免震構造とは、地盤と建物の間に揺れを逃がす装置を設置する事で、
地震の揺れそのものを建物に伝えにくくする構造です。
地震の際、揺れの感じ方が1/3~1/4程度に抑えられ、
家具の転倒も少ない事が実験でも確認されています。
難点といえば地盤の強度・敷地の広さ・コスト等、採用条件が厳しい事でしょうか。

 

ご紹介するのは静岡県浜松市のK様宅です。
発生の可能性が高いと言われ続けている東海地震・東南海地震への備えとして、
免震構造で新築を考えたいとのお客様でした。

 

k1.jpgk2.jpg浜松市内に建つキュービック3階建です・・・

 

 

k3.jpg玄関のポーチが浮いているように見えますが・・・

 

 

k4.jpg実はK様宅は免震構造として設計させていただいており、
床下にはO社の免震装置が設置されています・・・
この免震装置は球面版にはさまれた摺動材が振り子の原理で動く事で、
地震の揺れを小さくしてくれます。
1Fの床をRCスラブとし、スラブ全体を免震装置及び台座で受ける構造となっています。

 

今回の訪問ではお客様と一緒に床下にもぐり、
配管の状態や免震装置の固定状況等を確認させていただきました。
定期点検まではまだ暫く期間がありますので、
震災による影響がないか、少し心配はしていました。

 

お客様の話では3/11の震災の際、家具の転倒はまったくなかったそうです。
ただ、今回の点検でいくつかの免震装置には動いた形跡があり、
装置が有効に機能した状況がうかがえました。
床下の配管や免震装置自体には目視する限りでは異常はなく、
今後も引き続き定期点検で床下を確認する事となります。

 

構造以外の設計も少しご紹介します。

 

 

k6.jpg

1階の主和室です。大きな雛壇タイプの神棚を中央に配し、付書院を設けた本格的な和室です
天井材や床柱には懇意の銘木店の協力を得て良質な品を準備、セレクトしていただきました。
天井の屋久杉の杢目がとても印象的で、「ハレ」の間として申し分ない空気感が感じられます。
「ヘーベルハウスは和室が苦手」のイメージをお持ちの方もいるようですが、
そんな事はありません。ご要望に応じた検討・提案をさせていただきます。

 

 

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1階の応接間です。ノスタルジックなイメージのインテリアでまとめています。
内装及び家具のセレクトは浜松支店のCさんに担当していただきました。
「ほっと」する中に漂う、客間としての緊張感が「応接間!」という雰囲気を感じさせ、
なんだか子供の頃によその家の応接間に通された時の事を思い出してしまいます。
採用している家具はどれもロングセラーの定番品です。

ちなみにモノを選ぶ時は「ベストセラーよりロングセラーを」と考えています。
カリモク60やマルニ60などレトロ感のある家具が最近人気ですが、
普遍的なデザインのモノには、時間の流れに左右されない魅力があるんでしょうね。
ヘーベルハウスもそうでありたいと思います。

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