こんにちは。東京デザインオフィスの近藤です。
カーサ ミア河口湖視察の続きです。
今回はMODEL B TYPEの紹介です。
こちらは少しリッチな一軒家といった趣の外観です。
コンセプトがMODEL C TYPEとは違うためか、
比較的オーソドックスな欧州型の間取りとなっています。
ビルトインガレージのファサード部分の壁タイルが、
経年変化でいい味を出しています。
テクスチャー重視で外装材をセレクトすると、
往々にして汚れが付着しやすくなり、次第に黒ずんできます。
その風合いを楽しむ事もでwきるのですが、
多くのお客様はやはり気にされると思います。
ワタクシも門壁にボーダータイルをセレクトする場合は、
トラブルにならないように充分に説明をしています。
アプローチ階段はクランクさせています。
敷地にそれなりの広さが必要ですが、
これも視線の抜ける方向を転換させる意味でよく用いる手法です。
こちらの住宅もやはり天地丈の木製玄関ドアです!いいなぁ・・・
質感がたまりません。ぜひヘーベルハウスでも採用したいものです。
このドアのレバーハンドルも撮ってきました。
ブロンズの擦れ具合が美しいと思うのはワタクシだけでしょうか?
エントランスに入ると上部は吹抜となっています。
ホール自体の照明器具はブラケットでシンプルかつ最小限に抑えつつ、
階上のホールからの光をうまく天井へ廻しこみ、
おもてなしの空間を演出しています。
ホールへ入ると手前にはコーブ照明、
奥の階段側面の壁には窓からの自然光。
対比が素晴らしい・・・
こちらはMODEL C TYPEに比べて、
リビングがかなり広く、かつ独立して設計されています。
かと言って間延びするような印象はなく、
ここでもスタンドとダウンライトで温かみのある雰囲気を醸し出しています。
エントランス~ホール~リビングの間には、
天地丈で全面ガラス張りの片引建具で仕切られています。
やはり天地丈だと枠のラインが気にならないですね。
画像は全面開放した状態です。
通常の場合、建具はその存在を強調するエレメントなのですが、
このように空間に同化させる工夫は見習いたいものです。
東京デザインオフィスの白金高輪の街かど展示場でも、
(コスパも考え)要所に壁内への引込建具を採用しています。
来場の際にはその当りもよく見ていただければと思います。
メインベッドルームでも借景が採用されています・・・
と言ってもこのロケーションではどう窓を配置しても借景になってしまうようです。
この部屋で興味深かったのは床カーペットの使い方です。
ベッドのヘッドボード側の壁面は、一見アクセントクロスに見えますが、
床のカーペットを腰壁高さまで持ち上げて仕上げています。
床巾木も設置していません。
巾木や腰板がない事でシンプルさがより際立つ空間になっていました。
巾木がないので床の張替えも簡単に済みそうですし、
掃除機が巾木にガンガン当ることもありません。いいアィデアと思いました。
さて、MODEL B TYPEではほとんどの照明が壁、
もしくは天井を照らしている事にお気付きの方もいるかと思います。
そうなんです。そこが照明計画の最大のポイントなんです。
たとえばなんですが、
街中で見かけたセンスの良い照明器具・・・
夜になると・・・
門壁の後ろ側の壁が照らされています・・・
画像は明るさの処理をしていますが、実際には門の表札が少し確認しにくい状況でした。
設計意図がわからないのでコメントは差し控えますが、
照明はその目的と、その為に何を照らすかをよく考える必要があります。
器具のデザインも大切ですが、基本は「面を照らす」事です。
それはインテリアでもエクステリアでも同じです。
To Be
Continued・・・
先日タワーレコードでCDを買いました。
以前は相当な枚数が自宅にありましたが、転居等のタイミングでかなり処分してしまい、
手元には厳選?した200枚ぐらいしか残っていません。
と言いつつも、今回購入のモノは「小泉今日子/ Koizumi Chansonnier」。
前々作の「厚木I.C.」がしっとりとした心情を歌う名盤で好きなのですが、
新作もなかなか・・・。ジャケットもいいです。