こんにちは。東京デザインオフィスの近藤です。
カーサ ミア河口湖視察報告の最終版です。
今回はMODEL A TYPEの紹介です。
郊外に建つリッチな一軒家といった趣は変わらないのですが、
こちらは女性が設計を担当し、
空間の差異をどう感じさせるかがコンセプトのようです。
平面計画もごらんのとおり。
45°の角度を部屋の連続部分に効果的に用いています。
ヘーベルハウスでも検討した事例はありますが、
斜めに切り取られた空間をどう扱うかが難しい・・・
家具のレイアウトにも注意が必要で、
採用に至るケースは少ないと思います。
ダイニングルームはリビングから少し高い床レベルで設計されています。
ダウンライトとスタンドの照明の演出でこじんまりとした空間に見えますが、
リビングの広さとうまく対比させており、落ち着く雰囲気です。
このAタイプではミラーがうまくアクセント使いされています。
一つはこの飾り棚。ニッチの背面にミラーを貼り込み、
そこにガラスの棚板を配したものです。
ミラーは天地丈で巾いっぱいに大胆に貼り込んでこそ、
ゴージャスかつエレガントな感じが出せる好例です。
もう一つはこちら。
奥の壁に大きく貼られたミラーに外部が映り込み、
あたかも部屋が続いているような錯覚を起こします。
中村青司(これにピンと来る方は、かなりのミステリーファンですね!)の
建築に通じるものがある・・・と思ってしまいました。
閑話休題。話が横道にずれました。
こちらは「目透かし天井」です。
私が入社した頃のヘーベルハウスもこれが標準仕様でした。
天井の隅に陰影がついて奥行きが感じられ、個人的には好きな仕様です。
施工に手間がかかる等の理由で最近はあまり見かけなくなりましたが・・・
メインリビングのコーナー部です。
パーソナルチェアとコーナー窓。借景。観葉植物。決まりすぎているワンカットです。
観葉植物と屋外の緑で心地よい遠近感が出て、より魅力的な空間にしています。
ワタクシが一番参考にしたいと思ったのがこちらの画像です。
斜めに配した廊下でメインリビングとダイニングを繋ぎ、
フロアレベルもそれぞれ変えています。おまけに天井面にも変化をつけています。
しかもこの空間、視線はスッと抜けている・・・ヤラレタなぁという感じです。
こんな設計をするには平面でいくら考えていてもダメです。
手を動かしてパースでイメージスケッチする事が大切なんです。
デザインオフィスではワタクシも荒川も、
スケッチブックを抱えて、せっせと落書きしています・・・
実はヘーベルハウスは大臣認定住宅といって、
フロアレベルを変える事について、構造上の制約がかなり厳しいのです。
変化を付けたいと思ってもなかなかできない・・・
それでも最近では、一部でそれが可能になりましたので、
積極的に採用していきたいと思っています。
これでカーサ ミア河口湖のショールーム見学は終了です。
お付き合いいただいてありがとうございます。
そのあとで、メイン・ショールームもメーカー担当者に案内・説明していただきました。
メイン・ショールームで、とても個人では買えないようなソファに座ってコーヒーをいただきました。
実はワタクシ、大のコーヒー好きで一日に5~6杯は飲まないとダメなタイプです。
打合せの時も、当然ながらコーヒー片手に・・・
To Be
Continued・・・
先日、ミュージカル「WIZ~オズの魔法使い~」の千秋楽公演を観てきました。
主役のAKB48の増田有華さん、メインで大丈夫か?と思いましたが、頑張っていたと思います。
演出は宮本亜門さんです。ショーそのものは原作に比べかなりアレンジされています。
やりすぎ感はありましたが、悪い魔女役の森久美子さんの怪演もあり楽しめました。
ワタクシ、20数年前に宮本亜門さんの「ショー・ストッパー・シリーズ」をよく観に行っていたのですが、
やはり亜門さんのベストは「アイ・ガット・マーマン」と思っています。
オリジナルキャストでの公演を観ていないのが残念。タイムマシンがあれば戻りたいです。