東京デザインオフィスの荒川です
GD賞にチャレンジし始めて今年で3年目になります。
初年度は通ると思っていなかったですし、こんな物は
大企業(旭化成ホームズは十分大企業ですが東京
デザインオフィスは小さな組織なので)がたくさんお金を
出せばもらえるものだと思っていました。
なんとなく馬鹿にしていた反面、今思えば出しても通るは
ずがないと避けて通っていた感じもします。
東京デザインオフィスの初代支店長の岡田の方針で、
半ば強制的に出すことを強いられたのですが、その
おかげで、昨年度、本年度と二年連続で受賞という結果
が生まれました。
何ごともまずはやってみることが重要なんでしょうね。
最初の年は祐天寺にあるおたがいさまハウスを応募した
のですが、これは一次どまり。内容的には面白いと今でも
思っているのですが、GD賞はやはり写真映りもかなり
重要で、フォトジェニックなものでないとなかなか最終には
残らないということも実感しました。
昨年は、二次審査イコール一般公開だったので、この段階
ではずいぶん沢山の作品がノミネートされているわけで、
最終的に応募した中からどれくらいの数が受賞するのかぴん
ときていませんでした。
今年は最終的に受賞したものだけの展示になり、行ってみ
ると、二次審査の時に比べ展示されている数は思っていた
よりずっと少なく、たまに建築のメディアで良く名前を見かけ
る有名な方の名前も混じってたりするわけで、よくこんな中
で二年も連続して受賞することができたものだと自分でもびっ
くりしています。
最終日、終了後にパネルの引き取りに行ったのですがさっ
きまでのにぎやかさは何だったのというくらい雑然とし、
あっという間に片付けがすすんでいました。
ベスト100に選ばれていた中で、ひとつ気になったのがこれ。
ぶどう棚の下のような低い環境で農作業ができる車という
ようなことが書いてありましたが、むちゃくちゃかっこよくて、
ヤッターマンが乗っていそうな感じです。ってかっこよくない
か。
消防車のようなフォルム。それでいておもちゃのように小さく、
スケールアウトした感じがなんとも不思議な魅力を放ってい
ました。それとこの色ですかね。
これがデザインの力なんだと思いました。
今年の挑戦も終わりましたが、TDOにとって今年も価値の
ある受賞だったと思います。
ここまでくる間にはHP上でもういいでしょというくらい何回も
同じような設計趣旨や社会的な意義のようなものを記入し、
最終的にまた同じことをパネルに表現していきます。その
作業は結構大変なのですが、作ったものを限られた文字数
で表現していく行為を繰り返していくと、本当は自分は何がし
たかったのかというようなことがだんだん明快になってきたり
もします。そう考えれば、価値のある作業なんだと思います。
来年はTDOだけでなく旭化成ホームズ㈱としてフレックス
レジデンスや新たに計画している鍋横街かどへーベルハウス
2.5世帯GENBを出展したいと思っています。