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視覚以外で感じる心地よさ 1

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視覚以外で感じる心地よさ

東京デザインオフィスの荒川です。

昨年の4月以降、ほぼ1年かけて、FREX RESIDENCE

 成城モデルの実施設計やへーべルハウスをRESIDENCE

らしく作るために何をどうすればよいのかというようなことを

考えつつ、社内向けのテキストらしきものを作っていました。

どうすれば街の中で綺麗に、かっこ良く見える形ができる

のか。どういう大きさやつながりを持った空間を作れば

贅沢で気持ちのよい空間になるのか。

どこから光を入れてどこに光を当てればいいのか。

夜は光源をどこに配置すればいいのか。等々・・・・

どうしても光のこと、視覚的なこと(とても重要なのですが)

が話の中心になってしまっている状況を少し変えてみた

方が良いかも知れないと思うようになりました。

白金の計画をしていた最後の頃、あるお客様のところで

アロマの話を伺い、心地よいと思える空間を作っていく

上で、匂い嗅覚も重要だと思いましたが、これは

インテリアと一緒で知識は幅広く持っていたいのですが、

最後は好き嫌いの世界に入り込んでしまい、答えは

出ないと思っています。

ただ、

木陰で柔らかくあたる風が心地よいと感じたり、

冬に気温は低いけれど太陽の熱がぽかぽかして気持ち

が良かったり、

夏に海に入ると気持ちが良かったり、

冬温泉につかってじわーっと暖かかったり

というようなことはほぼ誰でも気持ちが良いと思えることで、

視覚的な問題の次は触覚というか皮膚感覚が重要

なんだろうと思うようになりました。

いわゆる五感といわれる感覚の中で、住空間の快適さを

左右するのは視覚が一番大きな因子であるのは間違い

ないと思っていますが、その次は皮膚の感覚なんだと

思います。

今まではエコと快適さの両立という話を盾に、多少

暑くても、すこしやせ我慢をして窓を開け、かぜを感じて

生活しましょう。

という大儀に頼りすぎ、空調のことはあえて直視しない

ようにしていたような気がします。

自然環境をうまく生かしていくことが重要で、それを

コントロールできる形というかデザインがあるのは間違い

ないのですが、成城モデルの空調の計画をしている中で、

設備機器に頼ることを前提として快適な温熱環境を作って

も良いんだと考えられるようになってきました。

そこで、富士にある旭化成ホームズ住宅総合技術研究所

で環境の基礎研究をしている築山さん、レジデンスチーム

の松本さんに加え、科学応用冷暖房研究所の

高間三郎先生という強力な助っ人にご協力いただき、

どうすればへーベルハウスでグレードの高い設備の計画が

できるかというワークショップのようなもの進めています。

やっと本題に入れます。ここまで長くわかりにくい文章を

読んでいただきありがとうございます。

 

カルモア 東京デザイン オフィスそれで今回紹介したいのはカルモアという商品です。

高間先生との話の中で温熱環境の話もまだ未消化のまま、

さらに今度は空気の質の話になり、おいしい空気の話に

なりました。

シーラカンスK&Hが計画した金沢海みらい図書館の

空調計画は高間先生によるもので、カルモアという

空気清浄器を導入したという話をされていました。

そのおかげかどうかはわかりませんが、

予想以上の入場者数を記録しているらしく、

カルモアによって空気がおいしくなっていることにも

起因しているのではないか?という話をされて

いました。

そこはやはり実物が見たいでしょということで、八丁堀

にあるカルモアのショウルームを訪ねてみることになり

ました。

皮膚感覚だといいながら、突然空気の味というのは、

何ですかね。書きながら全く整理が付いていない気も

しますが、味覚でもないし、鼻、気管、肺で感じる

心地よさみたいなのがあるのでしょうか。

少し前までは、水をボトルで買って飲むなどということは

考えもしていなかったのに、今では当たり前にみなそう

しています。中国から怪しげな空気が入り込んできたりも

しています。

お金をかけて美味しい空気と空間を買うというのも、

冗談ではなくなってきているのかも知れません。

さすがに長すぎるので続きはvol2で紹介します。

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