東京デザインオフィスの荒川です。
夏休みは北海道、それも札幌を全く経由せず、釧路に降りて
女満別から帰るという今まで通ったこともない経路の旅でした。
釧路の建築家といえば毛綱毅曠ですが、特に好きとかいうわけで
もないのでこれを見に行くのが目的というわけではありませんでした。
家族で知床に行くついでに寄ったというところです。
こういうパターンはよくありまして、先に行くところが決まっているので、
どこか立ち寄れる建築を見てくるというパターンです。
思いもよらぬ物が見学できてこういう決め方も面白いと思います。
本当は反住器が見れたら良いのですが、あくまで家族旅行のついでなので、
釧路市立博物館と釧路湿原展望台は観光ついでに寄ってこきました。
ポストモダン真っ盛りの時期に計画されているので、まあ普通の建物
ではないです。
いきなりかなり造形的な形が現れ、これはこれできれいなのですが正面に回り込むと、一気に濃ーい形が現れてきます。
丹頂が翼を広げている形という説明がありました。
中に入るとこの螺旋階段が空間を支配していました。
この階段を見てしまうと、もうメインの展示物には目がいかなくなります。
ものすごくきれいという物ではなく、かなり暴力的にまとめられています。
最上階まで行ってみると、なんとスチールのロッドでつられていました。
その後釧路湿原の湿地探勝歩道の要の位置に建っている展望台に
出かけました。数キロの遊歩道を熊と出会わないように多少びく
びくしながら歩いて後に中に入りました。
釧路湿原は生命の源ということでこの大きな空間を抜けて入っていくのですが、確かに生命の源なんでしょうね。外観も、内部もかなりわかりやすい表現がされています。
一度見ておきたいとは思っていましたが、思った以上にあくが強い建物でした。