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ウッドデッキその1

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荒川圭史

東京デザインオフィスの荒川です。


最近計画している住宅には、ほぼ100%どこかしらにウッドデッキを計画しています。

「内部と外部を一体化する」というのは、住宅の心地よさを作り出す上で

大きなテーマなので、どうしてもこうなります。

ウッドデッキは、室内の床と屋外の床をフラットに仕上げることができるので、

内外の一体感を作り出すうえで、なくてはならないパーツなのです。

こういう手法はもう10年以上やり続けていますが、素材として何を使えばよいのか、

なかなか正解が見つからず、10年以上試行錯誤を続けて来ました。

 

瀬田モデル

初期の瀬田モデルでは、(今はもうなくなってしまっていますが)60mmくらい厚みのある松のデッキ材を使っていました。
針葉樹なので柔らかく肌触りも良かったのですが、やはりすぐに銀色になり数年で腐り始めてきました。

この材料は厚みと熱処理で耐久性を増すという商品でした。

 



おたがいさまハウス

おたがいさまハウスの頃は、マルホンで扱っていたクマルという南洋材の堅木を使っていましたが、それでも経年変化で色落ちは免れませんでした。

今はマルホンさんはデッキ材を扱っていませんが。

蒲田モデル

蒲田モデルを計画していたころからもっぱらイペを使うようになりました。

非常に耐久性が高いのは間違いないのですが、
それでも色落ちは免れません。おまけに固すぎて、丸鋸もルーターも歯が立たず、

職人さん泣かせの材料です。

新宿高島屋のボードウォークも当初イペだったものが雨かかりしている部分から

くさりはじめ、気が付くと木樹脂のデッキにほぼ入れ替わっていました。



瀬田モデルで使った松のように熱処理をした木材というのもあるのですが、

それも確実では無いし、薬液を含浸させるタイプも同じ程度の耐久性だと思います。

もう木樹脂を使うしかしょうがないと、多少の見栄えの悪さは半ばあきらめていました。


しかし、木樹脂の中でも細いリブの入ったものが世の中に出始め、

なかなかどこのメーカーのものかわからなかったのですが、
外構工事をお願いしている富士植木さんに相談したら

いくつかサンプルを取ってくれました。


ちょっと長いので、続きはウッドデッキⅡでご紹介します。

 

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