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荒川圭史

東京デザインオフィスの荒川です。


星のや1


10月の初旬、星のや富士に行ってきました。なんとなく知り合いの知り合いに紹介されてというような流れで、今回がすでに二回目なのです。今回は特にここで見てくるもの、体験してくるものはかなり仕事に直結していました。

半ば研修的なプログラムの中でいろいろと話を聞いきたのですがメンバーの中に、星のやのヘビーリピーターの方がいらっしゃり、その方の話にはかなり衝撃を受けました。

自分の好きな空間、集中できる場所というのはいくつかあり、その一つが星のやで、ほかにも代官山のTサイトなどはそういう場所の一つということでした。ここにいると居心地がよいというか落ち着くというか集中力が高まり、考えがまとまるのか、そういう自分が好きな場所はすべて自分の居場所。もう少し概念を広げると、そこはすべて自分の家の一部であるというような考えをお持ちでした。なのでここに来るときは基本ひとりでいらっしゃるということでした。

今回たまたまそこに居合わせた方は、なんとなく共通してこのような考えをお持ちのようでした。

私などは、まだまだそういう考え方には至っておらず、自分のテリトリーはあくまで自分の敷地の中で、一歩外に出るとそこは街というような概念で固まっていたので、実際にこのように考え行動されている方に話を聞くことができたのは非常に貴重な体験でした。

昔、安藤忠雄さんの講演会で10坪以下の家にいかに快適に住むのかという計画の回答として、お風呂は銭湯、食堂は近くの定食屋、というように住宅を街に拡張して行き境界をなくしてしまえば十分生活は成り立つ。というような家の計画をしたという話をしていたのを思い出しました。これって江戸時代の長屋?というような気もしますが、住宅というこのをもう少し自由な発想で考える必要があると思いました。

星のや2のサムネール画像

今回泊まった部屋の窓からは、というか全ての部屋からこんな風に富士山が見えます。

この部屋の先のテラスはベッドといってもいいくらい大きなソファがあり、本当に居心地がよい空間なのですが、ここで仕事というか考えをまとめると確かによい物ができそうな気がしたので、ちょっとだけまねをしてみました。

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