4月より東京デザインオフィスのデザイナーに就任しました矢島慶太です。よろしくお願いします。
1998年にヘーベルハウスに入社しました。横浜北部(青葉、都筑区を中心)で10年、東京城南エリアで10年と20年間設計一筋。
直近の2年間は本社の商品企画部に在籍し、構法開発担当として躯体設計やヘーベル版のデザイン、塗装色などの新商品の開発業務を担当しておりました。
今回、2020年度グッドデザイン賞を受賞した「RAUMFREX新宿モデル」の設計には、この2年間、開発チーム一丸となって取り組みましたので、このような大きな賞で評価いただいた事を技術者として大変嬉しく思っています。
RAUMFREXはへーベルハウスのハイエンドプロダクトとして、従来のへーベルハウスとは一線を画す「最高級の邸宅」となることを目指して開発されました。
へーベルハウスは、プレハブ工法における自由設計のレンジを広げる努力を積み重ね続けていますが、そこで手に入れた高度なポテンシャルを極限まで高めることで生まれたのがRAUMFREXです。
開発にあたっては、建築の成り立ちや部材構成をそのまま空間のデザインとするモダニズム建築のエッセンスを取り入れ、建築空間そのものが美しくあることにこだわりました。
また、邸宅でしか表現できない圧倒的なスケールを体感できる贅沢を、プランで表現しています。
RAUMFREXの空間のつくりかたとしては、はじめにシンプルなモジュール配列による最適な構造架構体を設計し、その枠組の中に間取りや設備を組み込む「ハウジングプログラム」という手法を採用しています。
この設計手法によって、住まい手とともに経過する時間に寄り添いながら、住まいとしてかたちづくられる、住宅の長寿命化と構造美・意匠美を両立した、LONGLIFEな空間を実現しました。
RAUMFREXはハウジングステージ新宿(最寄りは新大久保駅)で公開していますので、是非、この贅沢な空間を実際に体験いただきたいと思います。