計画中の住まい

2010.11.29 中野区の集合住宅－2・3階を90度回転させる－

中野区の集合住宅－2・3階を90度回転させる－

TOKYO DESIGN OFFICEの荒川です。

中野区で、賃貸住戸7戸プラス自宅という計画の工事が進んでいます。

青梅街道沿いは商業系の地域で、高層のビルが立ち並んでいますが、今回の

計画地はそのちょっと北側で商業系地域ほどの高密度ではないのですが、

住居系の地域としてはかなり密度が高い場所です。普通に計画すると、3階、

4階の中層の建物が建ち並ぶような場所ということになります。

敷地面積は250㎡75坪、延べ面積は437㎡。ちなみに用途地域は第一種中高層

地域で、建蔽率は60％→70％（角地）となります。容積率の上限は200％ですが、

住居系で全面道路が4ｍのため160％が上限となります。

こくらいの密集度の場所では、仕方がないことなのですが、南側には3階建ての

（正確には北側斜線をかわす為に半層分地下に埋め込んだ、地下1階地上2階）

の集合住宅がまじかに迫り1階の南側はかなり暗いという印象はぬぐえない土地

でした。

ただしこの南側の集合住宅は半層分地下に埋め込まれているので視線も半層分

ずれていき、比較的少気兼ねなく生活出来そうな感じはしました。

1階の居住環境には目をつぶり、効率優先で、採光と避難通路をかねた空地を

南側にとり、1階から3階まで南向きに計画する型式が一般的な計画の仕方だと

思います。しかし、東の道路側は向かい側が駐車場だということもあり、かなり明るい

ので、1階はこちらを向けた方が良いと思いました。そこで思い切って建物を東向き

に作り、二階と三階をぐりぐりっと90度回転させて、一階は東向き、二階・三階は

南向きという形を考えてみました。

2011年1月に完成予定です。

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