東京デザインオフィスの荒川です。
今回は実際に出来あがった世田谷の住宅を紹介していきます。
新しい敷地での計画は外部空間の取り方がずいぶんと変化しました。二階にリビング
を設け、眺望をいかし、二階に食事が出来るような中間領域になるテラスを設けるよう
な計画としました。
このスロープ部分勾配はかなりきついですが路地ではなく道路です。玄関まじかまで
近づくと表情がまた変わります。
このように公園側を借景に大きく開いた空間を作っています。遠景の公園 との間に、
大きなテラスを設けそこにオーニングテントも架け外部にも外ご飯スペースを設けま
した。一度ここで食事がしてみたいです。キッチンからはテラス越しに公園が望めま
す。
テラスから見返すとキッチンにいる人と目が合います。
キッチン、ダイニングの南側は外ご飯のテラスからベランダが連続しています。
ベランダはこのままユーティリティへと連続していきます。南側なので窓上にはしっか
りと軒が出ています。これで夏の日射量をコントロールしています。
階段を上がって(ちょっと変なところに穴が開いていますが後で説明します)屋上へでる
とさらに眺望が開けます。富士山が見えてもおかしくないのですが、公園の樹が大きす
ぎて、視界をさえぎってしまっているそうです。
さっきの階段の変な穴、反対側から見るとこんな風になっています。実は工事の途
中、まだ間仕切り壁ができる前にお客さまを現場にご案内したのですが、そのとき
に階段室越しにあまりにもいい光が入っていたので、工事に無理を言って壁に穴を
開けてもらいました。これで北側の部屋にも直射光が入るようになりました。
屋上というか3階ですがエアコンは床置きにして扉の中に 隠しました。
最近はプランが決まってから、内部がどう見えるのか、再度考え直して間接照明の
を決めたりあえて天井を一部低くするような提案をすることが多いのですが、玄関
ホールもこのように一部天井を下げて空間を分節をるような提案をしていました。
建具の納まりもしっかり考えないといけません。
建具業者と最終的な寸法の調整をします。
玄関とそこに連続するゲストのスペースです。当初吉村障子のような提案もしていたの
ですが、お子様も小さく当面はプレーンな建具のほうが良いということでこのような形に
なりました。
閉めるとこうなります。
リビングの間接照明です。天井との空きをこれくらいとると光がきれいに天井を回って
くれます。夜この部分が外からよく見えてきれいです。
外構こんな風にどう見えるかお客さまに説明しながら決めていきます。たまに絵が
紙からはみ出してしまい、紙を付け足して書いていくこともよくあります。
今回お客さまのご厚意で、世田谷の住宅を見学したいという方がいらっしゃったら個別
にご案内できそうですので、お問い合わせ下さい。