東京デザインオフィスの荒川です
以前デザイナーブログでちょっと紹介させていただいていますが、早稲田の集合住宅
がもうじき完成します。
いつもそうですが、この住宅は特に周辺の環境から計画が決まっている部分が大き
いと思います。当初から考えていたのはこんなことです。
・一つは道路がどん付きになっていて、建物がランドマーク的に遠くからずっと見えて
いること。逆に言うと内部からの眺望が 良いということです。
・二つ目は隣家の緑が豊かで、特に大きな桜の樹がかなり近くにあり、この桜を うま
く景色の中 に取り込んでいくと非常に気持ちのよい部屋が出来るとおもわれること。
そ してその緑の豊かさを今回の計画の敷地自体につなげて行くことで、街の表情も
豊かにすることが出来そうだということ。
・隣に建っているデザイナーズマンションのパイオニアといわれている著名な建築家
のオフィスが入った集合住宅とうまく調和 が取れた佇まいを作ること。
といった感じです。
かなり遠くからでもその姿が確認できます。
だんだん近づいていくと姿がはっきり見えてきます。
ここまでくると隣の集合住宅の姿もはっきりと視界に入ってきます。
建物の中に入ってみると北側の住戸の窓から隣の梅の花がよく見えました。
同じ部屋からですが隣の桜が本当にまじかに見えています。もうじき桜が咲いたとき、
この部屋からはこの景色を独り占めです。
隣の部屋でも、三階からでもこの桜はよく見えています。
あとほんの数週間というところだと思いますが、ちょうど満開になった頃にお引渡しの
予定です。
三階のキッチンからも桜見えていました。
二階ですが南側遠くまでよく見えます。
三階のリビングに南から西面にはぐるりと窓が設けてあります。パノラミックな景色が
広がっています。
リビング正面のピクチャーウインドウには遠くにニューヨークのクライスラービルのような
形をした新宿のNTTのビルが見えています。(このビルいろいろ言われていますが、
遠目にはランドマークになってよいと思います)
ベランダに出るとこの状態です。後から透明のパネルが付きますが。三階からの景色
ですが、タワーマンションからのようです。これは結構すごい景色でした。
そういえばこの計画景観条例による事前審査がありました。外壁はもっと真っ白な志野
とか石白(共にヘーベルハウスの外壁色)などの選択肢もあったのですが、隣の
SCALEという谷内田さんの事務所の入っている建物とあまり明度の差がつかないよう
に霞というグレイッシュな色を使っています。
来週末には外構の植栽も入り、そうすると景観的にもかなりいい感じになりそうです。
もうじき完成です。