東京デザインオフィスの荒川です
川崎の住宅も建物はほぼ完成し、あとは外構工事を残すのみといった感じで、今日お
客さまに立ち会っていただきお引渡しに向けて、完了検査を行いました。
最終的には、ドアの戸あたりをどうするのかといった話や、図面上では読みきれない、
外部の排水枡の位置と仕上げの納まりの調整など、この段階でも確認する内容は
結構多いものです。
先ずは、Glo-Ballが取り付けられたリビングの様子です。イメージしていた通りの
空間になったと思いますが、夜どんな光で満たされるのか、外からどんな風に見
えるのか、ちょっと楽しみにしています。
24日(日)の午後オープンハウスを行いますので、ぜひ見に来ててください。
午後1時から開けていますが夕方暗くなるまでいるつもりなので、照明の状態が見て
みたいという方は、少し遅めに来ていただくとGlo-Ballがぽっかり浮かんだ空間を見る
ことが出来ると思います。
生活が始まって息をし始めた住宅は面白いのですが、クリーニングも完了し家具も何
も入っていない空間を見ることが出来るのは今しかないタイミングです。
今回はリビングよりむしろ寝室がより快適な物になるように計画しているような部分も
あるのですが、寝室の窓からは向かいの団地のミドリだけが目に入る用に計画してあ
ります。
この寝室、廊下との間の仕切りは3枚引き込みの引き戸になっているので、全面開放
すると廊下の窓と寝室も窓が正対し、ベッドのうえを涼しい風が通り抜けるように計画
してあります。
同じ大きさの窓ですが、向いている方向とインテリアの仕上げによってずいぶんと印象
の異なる光が入り込んできます。
洗面所や浴室もより快適に過ごせるように、南北に開口を設け明るく風の通りの良い
水周り空間になっています。
浴槽からは洗面所越しに直接外が感じられるようにしています。最近こればかりな感
じもしますが。洗面所が浴室と外部のインターフェイスになり、うまくつながると思いま
す。
この住宅はあまりキッチンを重要視していない住宅なので使わないときはこんな風に隠し
てしまいます。
階段室、吹き抜け、書斎とつながる空間はそれぞれリビングに接しているのですが、
この大きな一枚のガラス戸でそのときの状況にあわせ、空気が仕切られます。
一間の腰高窓を4連で設けた開口部も向かいのミドリをきれいに切り取っています。
カーテンはハンターダグラスのシルエットシェードを使っています。閉めると障子に囲まれ
たような空間に変化します。