東京デザインオフィスの山口です。
岩井と担当している「参宮橋の集合住宅」について
引き続きご紹介していきたいと思います。
都心で「くらす」と言うことは、実は大変な事です。
立地条件の良い場所に土地を所有していると、第三者から見ると羨ましい限りです。
しかし、その維持や管理にはそれ相応のコストが掛かるのです。
代表的なものは、皆様ご存知の『税金』です。
毎年々の保有税(固定資産税、都市計画税)も馬鹿に出来ない金額ですし、
無意識にいたら痛い目にあうのが、「相続税」です。
ご近所に気づくとマンション、建売住宅が建っていた、という経験をされた方も
多いと思いますが、その建築計画そのものが『相続』に起因する事が少なくありません。
また、税制の見直しのたびに相続税は話題に上り、控除の額や範囲の見直しが叫ばれ、
今後課税対象者はかなり増加すると言われています。
こうした中、本プロジェクトは単にアパート併用住宅を建てると言う事にとどまらず、
何よりも施主様ご本人の快適な住まいと、将来安定的に土地を活用し保有してゆく為に、様々な角度からお客様と相談を重ねプランニングへと進みました。
(実はこのご相談に約一ヶ月を要しました)
その流れは
① 計画相談1
お客様のライフスタイル、生い立ち、趣味、嗜好、ご家族様の状況、建築地の由来、
周辺の環境、近隣状況、土地活用についてのお客様の考えなどを伺います。
この時、プランの話は全くと言って良いくらいしていません。
単に土地を活用しアパート併用住宅を建てると言っても、そのデザインは様々でしょう。
大切な事はお施主様が安心に快適に長くお住まい頂く事だと思います。
東京デザインオフィスでは、お客様とじっくりと会話する事で
最善のご提案をさせて頂けると考えております。
② 市場調査
(旭化成不動産とコーディネーター独自の地元不動産会社)
その土地に賃貸の間取りを見つける為の下調べです。
その地域の人口構成の推移や居住者情報、賃料相場などを多面的に調べます。
大切な事は将来をどう予測するかですが、ここでのお施主様とのコンセンサスがプランの方針を決定します。
③ 現地環境調査
(お施主様・デザイナー・営業担当)
デザイナーとともに建築地を確認し、計画相談1でお聞きした内容を更に掘り下げます。
実際、現地にお伺いしてみると、最初にお聞きしたお話の理解も進みますし、
誤解していた項目などもクリアになります。
お持ちのアイテムを拝見する事でお施主様への理解が一層進みます。
④ 設計方針の確認
こうした過程を経た後、岩井を交えたより具体的な建築のお打合せへと進みました。