計画中の住まい

川崎の住宅Ⅶ - モノクローム-

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川崎の住宅

東京デザインオフィスの荒川です

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白い空間 川崎の住宅、無事お引渡しさせていただきました。こうして向かいの

公団?住宅の樹木の間から見ると白い箱がとても綺麗に見えます。

サヴォワ邸もファンズワース邸もマイレア邸も落水荘もフィッシャー邸

も決して都市には立っていませんよというような話を誰かがしていまし

たが、確かにみな森の中にあって樹木に囲まれています。モダンな形

は樹木に囲まれているほうが数倍美しくみえます。

逆に様式的な建築は、都市の中に建っていますよね。ヘーベルハウス

も基本は白い箱なので、樹木に囲まれていたほうが、ずーっと綺麗に

見えます。外構計画には樹木をしっかり計画したいですね。

IMG_9379.JPGところで、この写真、川崎の住宅の天井を写したものですが、昼間電気

をつけないでシルエットシェードをおろしていると、ほとんど色がありませ

ん。そのせいで明るさの諧調が非常にはっきり見えてきます。石膏像の

デッサンをしているような感じです。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白い空間 この写真シンプルで白くてとても綺麗なのですが、なんとなく寂しい感じ

がしますよね。

ヘーベルハウス東京デザインオフィス白い空間 窓をあけて外部のみどりが窓一面に広がると表情は一変し、とてもや

さしい居心地が良い空間に変化します。

白金高輪の計画をしている中で、照明や光の研究をしている菅野さん

に教えてもらった話を紹介します。

この話の中でのポイントは実は二つあります。

一つは弱い光しか入ってこない場合、このシルエットシェードや、光障

子の様な拡散系のスクリーンはあまりう美しく見えないことが多いとい

う話です。

この日晴れてはいるのですが、この時間帯、太陽はすでに反対側に回

りこみ直射はなく、おまけにこの日のそらは、曇り気味でそらはかなりフ

ラットな白っぽい光に包まれていました。こんな状況ではシェードをあげ

て外のみどりを見えるようにしたほうが、空間に落ち着きが生まれてくる

ようです。とても気持ちのよい空間になります。

二つ目は、全体の光量が少ないときは、白い空間はグレーに見えてしま

いちょっと寂しい感じになってしまうという話です。この場合、多少色が

入っているもののほうが暗さを感じなくてすむようです。

例えば赤い色は暗くなっても赤として認識するらしいのですが、白いも

のは、光が少ないとグレーに見えてしまうという理屈のようです。

日常的にもなんとなく納得がいく体験をしているような気がします。

ですからこの話の流れにおいても、この時間帯は窓を開けて外部の

どり色が入り込んだ空間にしたほうが、心地よい場所になりやすい

です。

この住宅の場合、もともと外部には十分な光量があり、外のみどりを借

景するような計画をしているので、これでよいのですが、窓を開けても

採光があまり期待できないような場合、シェードではなく、明るさのコント

ラストが出やすいベネチアンブラインドなどにしたほうが、明るく感じるこ

とが出来るようです。

また光の絶対量が少ない場合、どうしても光を反射させる真っ白な

作りたくなるのですが、こういう場合はかえって色が付いている仕上げ

を選んだほうがよいようです。

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