TOKYO DESIGN OFICEの荒川です。
今回の建築の目的は人が住む以上に、ポルシェRSを
しっかり保管するということが大きな目的になっています。
この車のサイズのデータが入手できるところがなかったので、
お客さまに駒沢に運転してきてもらって採寸したお話は
以前しましたが、こんな大きさでした。
ネット上で見る現行の911などに比べると、多少小ぶりな感じ
がします。少しでも早く走る為に、車内の快適さはほぼ犠牲に
しているような車で、まさに公道を走ることも出来るレーシング
カーといった雰囲気です。
実はもうだいぶ出来上がってきているのですが、
ガレージのイメージは大体こんな感じです。
この絵は車に比べてちょっとガレージが大きすぎますが。
「木製のオーバースライダーをどうしても採用したい。」
という強いご要望があったので、何とか実現できるように、
高価すぎて手の出ない三和シャッターのZEKURAはあきらめ、
下地の設計を自分でする手間はちょっとだけがんばって、
コストパフォーマンスの高いNIDOCOの木製オーバースライダーを採用しました。
換気扇もヤマダコーポレーションの様な本格的なものではないので
すが、マフラーの近くに吸い込みのグリルがくるようにし、
シロッコファンを計画しています。
廊下の行き来の際に、ガレージのポルシェが目に入るように小窓
を計画してあります。
内部は床も壁も基本的に白い空間としてキャンディーピンクとでも
言うのでしょうか、白い空間にポルシェが浮き上がるように出来た
らと考えました。
ですので、照明計画はスクリーンになる背後の壁がなるべく均一に
光るようにシームレスの蛍光管をほぼ巾いっぱいに計画し、
多少時代に逆行している感はあるのですが、
年中つけているわけでもないので、きらっと光るように
見ているほうから、ハロゲンスポットの光をあてるような計画にしてあります。