東京デザインオフィスの荒川です
荒川区の住宅、今月7月16日(土)にオープンハウスを
させていただけることになっています。
インテリアの仕上げ材や照明計画において、東京デザイン
オフィスとしてはこんな材料を使ってこんな計画をすると
居心地の良い空間になりますよ。
とお勧めしている、「インテリアの東京デザインオフィス仕様」
のようなものを持っています、その仕様で計画している実例が
二つほぼ完成しています。
一つは武蔵野市の住宅でこちらは、もうお引渡しも済んでいる
のですが、今訪問会という形で中を見せていただけないかお願
いしているところです。
もう一つがこの荒川区の住宅です。
床は床暖房にも対応できる、マルホンの挽き板フローリング。
質感は無垢材なんですが、床暖時の寸法安定性を向上する
ために下地を10層に重ねた合板を使い、表面は3mmの挽き
板を使っています。樹種はタモ、ナラ、ウォールナット、
ブラックチェリー、イロコがありますが、この住宅ではタモ
(アッシュに近い感じ)を使っています。ナラ(ほぼオークですが)
よりもざっくりしていて、気持ち和の雰囲気があります。
熱処理したタイプや、三層無垢、巾を狭くしてウレタンで仕上げ
るなど、床暖房に対応するためにいろいろなやり方があるので
すが、現時点ではコスト、仕上がりなどを考えると、挽き板
フローリングはお勧めの材料だといえます。
ちなみに街かど白金高輪ではイロコ、アフリカンチークといわれ
ています。を使う予定で、武蔵野市の住宅ではナラを使ってい
ます。
壁は東リのアースウォールという珪藻土クロスを使っています。
薩摩中きり島壁とか珪藻土、ビーナスコートやルナファーザー
など種類はいろいろあるのですが、コストパフォーマンスの高さ
で、アースウォールを採用するケースは多いです。
巾木は12mm×9mmの小さな巾木とし、窓枠も目に付くところ
は、見付け巾が小さく見えるような枠に変更したりしています。
スイッチの高さも標準的な高さより少しだけ低くすることで、
室内がだいぶ落ち着いた雰囲気に変わります。
天井面にはなるべく穴を開けないように、天井のエアコン
とかダウンライトやシーリングライトの計画は避け、間接照明
やスタンド、ブラケットなどを中心とした照明計画をしています。
これだけやれば、といってもしっかり意味を理解して全部やり
きるのはかなり大変なのですが、スタンダードな
ヘーベルハウスとは一味違った空間が出来上がります。
リビングは二階、西側の眺望が良いので、ここを大きく
開放しています。夕焼けが綺麗に見えるときはすばらしい
眺望になりそうです。もちろん日射への対応はして在り
ます。
空間その物があまり大きくないので、廊下との仕切りは2mで
とめています。
この仕切りは機能的にかなり作る込んでいるので、ぜひ
実物を見てもらいたいです。
階段の先に窓をつけるというのは、すでに常套句になって
いるという話をさせてもらっていますが、ここでも。
降り口と上り口の両方から光が漏れています。
お客さまのこだわりで作った片折れの一間巾の
フォールディングウインドウもいいです。また使えそうです。
寝室の主照明はコーブを使った間接照明です。
不安だからと、それ以外に照明をつけてしまうことが多い
のですが、これだけで十分なことは多いです。
1階の押入れは、これも広さと収納量のいいとこ取りで
常套句になっているつり押入れです。
ここもおさまり次第で台無しになってしまうことが多いのですが、
全部を家具として作るとかなり高いものになってしまうので、
建具屋さんと大工さんに作ってもらうようにしています。
実は明日、お客さま検査なので、オープンハウスの前に、完成
した写真を見ていただくことが出来ると思います。
そうはいっても建築や空間は体験してみないと本当の良さは
理解できないことが多いので、ぜひ実際に空間を体験してみて
ください。7月16日(土)です。